基準器

11月中旬頃にテレビからキログラム原器の改定という言葉をよく耳にしました。
原器とは単位の最高基準器のことで、今回ニュースで取り上げられたのはその国際キログラム原器の1kgの基準を約130年ぶりに見直そうということです。
今までの1kgの基準はプラチナ90%、イリジウム10%からなる合金の円柱型。錆などで重さが変わらないように真空状態の中で厳重に保管されているもので、
似たようなことで小学校では分銅は素手で触ってはいけないと教わったと思います。これは指紋の脂が付着することで正しい重さではなくなってしまうからです。
ちなみに指紋一つ分の重さはミジンコ3匹分と同じくらいだそうです。(調べてみると0.00005g以下らしいです)
今回基準を改定する理由としてもキログラム原器の130年の摩耗や劣化による多少の重さの変化が生じたため、より厳密な測定基準を定めようということです。
キログラム原器の定義が決まる前までは水1Lを1kgとして計られていたそうですが、液体は温度によって気体になるので厳密な1kgの定義は曖昧でした。
技術の進歩は目まぐるしいですね。

(2018.12.11[Tue])


石止め

私ども職人が気をつけているけどたまにやってしまうある事・・・
あまり大きな声では言えませんが、石留めしていて石を欠いてしまう事があるんです。
最近は年に一度小さなものをやってしまうかといった頻度ですが、全くゼロではないんですね。
いつも思うのは「この割れた石、何とか再利用できんか?」
なんてネットを検索したいたら山梨に本社がある企業がヒットしました。
最近流行りのクラウドファンディングを利用したサービスで趣旨はこんな感じ。
「クラウドファンディングを開始したきっかけは、ジュエリー職人が石を割ってしまい、その宝石をどうすることもできずに処分しなければいけない、そのような瞬間を
目の当たりにしたことでした。宝石は、指輪やペンダントなどの高級なものに使用され、少しの欠けも許されません。石を修復する作業もできますが、その作業にまたお金がかかってしまうため、欠けた宝石は捨てられ、新しい宝石を使うという、勿体無いサークルができていました。
そのような宝石たちをなんとか再利用できないかと考え、今回のクラウドファンディングで、この欠けた宝石を使ったジュエリーを紹介しています。」
なるほどこういったやり方なら企業側にリスクも少なくなるし製品の金額も抑えられるというわけですね。
リターンは
カケラ宝石3石+LINE@ご登録で1石プレゼント ¥3,300
カケラ宝石8石+LINE@ご登録で1石プレゼント ¥8,300
ビン宝石+LINE@ご登録で1石プレゼント ¥16,500
チェーンリング早割コース+LINE@ご登録で1石プレゼント ¥24,500ペンダントコース+LINE@ご登録で1石プレゼントコース ¥24,500
ふむふむ、今回の目標金額が\300,000なので結構いいですね。
ネットを上手に使えばこんな事ができるいい例ですね!

(2018.11.30[Fri])


三種の神器

三種の神器って知っていますか?鏡、玉、剣のことで古事記や神話などで話に出てくる宝物です。知っている人は写真や絵などを見たことがあるとおもいます。玉と剣は見たままなので納得できると思うのですが、鏡に関しては「これが鏡?」と不思議に思ったことがある人も多いのではないでしょうか。写真等だと模様の様な面しか映っておらずしかも金属が酸化して錆びた様な雰囲気になっています。これで顔とか映るのかな?何て思いますよね。大昔のこの手の鏡は青銅鏡と言われ模様の反対側の面を鏡面仕上げにして鏡として使っていたようです。青銅は銅と錫(スズ)の合金で色味は割合にもよりますが白銀色〜薄い銅色です。イメージとして新品の十円玉またはステンレス製のお鍋の蓋を想像していただくといいかもしれません。現代ほど安易には造る事は出来なかったでしょうから日用品に青銅を使うのは贅沢な品だったのでしょう。現代の鏡よりは鮮明に写らないとしても初めて自分の顔を見たときは驚きと感動があったことでしょう。
鏡面仕上げ、光沢仕上げは割と神経を使う仕上げです。少しの凹凸や歪みがあるとすぐに判ってしまいます。指で擦ったりしても跡が残ります。現代の技術でも苦労して仕上げるのに当時の平面の鏡面仕上げはどのように行っていたのだろうかと疑問に思います。やはり匠の技ってのが時代ごとにあるのでしょうね。

(2018.11.29[Thu])



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