2009年11月

ダイヤモンド

ジュエリーと言ったらどんなものを想像されますか?
きっと宝石があしらわれたジュエリーを想像したはずです。
実際私たちが受けている修理品でもダイヤモンド付きリングをよく預かりします。
宝石の中でもダイヤモンドは綺麗で高価な宝石として有名です。
純粋な無色透明なダイヤモンドが一般的ですが、そうでないダイヤモンドもあります。
最近ではカラーダイヤとして、グリーン・ピンク・ブルー・イエロー・ブラウン・ブラックなど色身のついたダイヤモンドもよくみかけます。
ダイヤモンドは4つのC、colour(色)、cut(カット)、clarity(クラリティー、傷)、carat(カラット、重さ)によって、等級が付けられダイヤモンドの価値か決められるのですが、この4Cの違いによって同じ大きさのダイヤモンドでも良く見れば色々な違いを見つけることができます。
カットの形もラウンド・ハート・マーキス・バケットなど形もさまざまです。 
その違いを見分けてダイヤモンドを留めることもしばしばです、さすがのダイヤモンドも人の目の良さには敵わないみたいです。
ちなみに一番硬い鉱物であるダイヤモンドを研磨するには別のダイヤモンドを使う以外方法が無いみたいです。ダイヤモンドはダイヤモンドで磨く、ほんと贅沢な宝石ですよね。

(2009.11.26[Thu])

地金の溶解

貴金属に使う地金は、殆んどの職人さんは自分で溶かして再利用しています
当社でも溶解して作り直しています、全部ではありませんが色々な形にしています
丸線(針金状)・角線・平板 などが指輪などを作るための材料になります。
バーナーであぶって溶かすだけでは、成分の配合の割合が変わってしまったり、出来上がった地金が割れやすくなったりしてしまうので、そこには溶かすためのノウハウがあります。
最近はバーナーで溶かすのではなく、高周波を使って溶かす方法もあり
出来る限り上質の地金を作れるようになってきています。
溶かした地金は、型に流されてある程度の形になったあと、金槌でたたかれて、形を変えていきローラとゆう機械で、平板とか角線に形を変えていきます、ローラはかなり昔の洗濯機に付いていた洗濯物を絞るものと同じ構造です。鉄のローラーでつぶしていきます
丸線にする場合はそのあと線引き板を使って、何回も線引き板を通して徐々に細くしていきます、
このとき地金を引っ張る工具を「エンマ」と言います、
エンマ様が舌を引っこ抜くと言われていますが、そこが言葉の由来と思います。

(2009.11.19[Thu])

シルバーの変色と火むらについて

シルバー製品は空気中の色々な物と反応して、変色をしていきます 10円玉の色が変わるのと同じ理屈です。
使っている人の体質とか、温泉に浸かったとか、収納場所の塗料に反応したとか理由はさまざまです、しかし 変色したものは殆んど元に戻ります、
宝石店で置いているシルバークリーナーを使えば、殆んどの銀製品の変色は取れます
光沢は更に磨かないと戻りませんが。
あとシルバーには「火むら」という現象があります、白い地金の表面に黒いシミのような感じで表れます、白い紙の上に載せると良く分かります。
シルバー925は銅との合金です、その銅の成分が表面に浮き出てくるのが「火むら」です
これは中々厄介で、使用しているときに出てくるのではなく
サイズ直しなどで火で加熱することにより出てきます、販売時からに出ている商品もあるのですが
加工後に出てくることが多く、加工屋泣かせです。

(2009.11.9[Mon])


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