ジュエリー製品を作る方法としては、大きく分けて「キャスト」と「手作り」があります 『キャスト』とは鋳物を作る方法で、ジュエリーの場合はロストワックス製法と言い ロウソクのような材料を削って作ります、柔らかいものなので特別な工具も必要なく カッターとかサンドペーパーなどを使い、形を作ります。上手な人は生き物の表情までも繊細に作ります、そこがワックスの素晴しいところです。 そして 出来上がったものを石膏の中に埋め込んで、焼くと空洞になりそこのプラチナとか18Kなどの地金を流し込みます。 簡単に書くとこんな感じですが、そこにはキャスト職人の技があります。 『手作り』とは地金を溶かして固めて、伸ばして・平らにしてを繰り返しながら自分が作るための材料を寸法に合わせて作ることから始まります。 そして出来上がった材料を今度は、丸めたり・切ったりして小さいパーツを作っていきます、以前にも書きましたが「エンマ」などを使って、プラモデルのように使うパーツを全て作っておきます、これが出来れば作業も6割がた終ったような感じです。 出来上がったパーツを1個ずつ組み立てながらロー材を使ってロー付けしていきます 取り付けが傾いていないかと、バランスは取れているのか などを気をつけながら組み立てます、以前は仮につける方法として粉石綿を使いましたが、アスベストの問題で今は使いません、最近ではレーザー溶接機なども使って、作業の効率を上げています。 パーツを磨きながらロー付けしているうちにどんどんと考えている形に近づいてきます、 この辺が手作り職人の醍醐味です、 ワックスなのか手作りなのか、どっちが良いのかではなく、使う人・使う宝石で決めたいですね。
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