以前にも書きましたが、キャストとは、鋳物製作の方法です 今回は少し詳しく紹介します この方法でジュエリーを作り方法は2通りあります、1つは元型を取らないで1つだけの 型を作る方法と、元型を作っておいて量産する方法です。 まずは世界に1つだけの制作方法は、ハードワックスといって、ろうそくと同じような材料を削って形を作ります、簡単に削れるのでカッター・針金・木の棒などを使って作ります、作業自体もそんなに汚れないので、コタツに入って削る人もいるようです。 そして、もうひとつが原型を作ってゴム型を取り、それにインジェクションワックスを注入して、同じ形のものを沢山作ります。 そして各々出来たものを、ワックスのツリーというものに次々と取り付けていきます さらにそれを石膏の中に埋めて固めます、固まったら電気炉に入れて 600度から950度に加熱します、地金の種類によって温度も変わります 加熱されたことによりワックスは解け出るので、空洞が出来ます そこに溶解した地金を流し込みます、プラチナだっり18Kだったりジュエリーに使う地金ならば、何でも流し込めます。 但し、文章に書くと簡単ですが、実際のキャスト作業は 石膏の温度・地金の溶解温度・流し込むタイミング色々で、それによって出来上がりの商品のできばえがかなり変わります、多くのキャスト職人の頭を悩ましているのが 地金の中に閉じ込められた『空気』です、これを業界では『巣』『ゴマ巣』と言っています 流れ込むときに空気を巻き込んで型に入っていくので、仕方ないのですが これを出来るだけ少なくしようと、日々努力しているキャスト職人は多く居ます。
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