2010年04月

メッキ

貴金属の仕事はメッキがないと成り立たないことがあります
最近ではホワイトゴールドの地金のものが売れています、以前はプラチナでしたが相場が高くなりすぎたのと、不景気の影響のようです
日本人は白物が好きで、18Kのようなイエローゴールドはあまり好まれません
なので、今この業界ではホワイトゴールドが全盛なのです、金性は10Kから18Kぐらいです
24Kを40%から75%を入れて合金にします、あとの地金はシルバー・銅・パラジュウム
などを混ぜます、しかしホワイトゴールドという割には結構金色に近い色のものもあります。
そこでメッキの必要が出てきます、一番多く使われるのはロジュウムメッキです
堅くて・侵されなく そして何よりもとても白くなります、日本人好みですね
デザインが色々と複雑になり、奇抜な物も沢山販売されているので
メッキの色も種類が増えてきています、
ブラック・ピンクなどですが、この2種類の中でも色の濃さが何種類にもなっています
外国製品もメッキの技術はすばらしいものがあり、日本ではまねが出来ないようなものもあります。

話は少し変わりますが、30年以上前の指輪には「白金」という刻印が押してあるものがあります、これはプラチナのことです
ホワイトゴールドではありません、紛らわしい表示の仕方です。

(2010.4.19[Mon])

レーザー溶接

最近の我々の仕事にもいわゆるハイテクな機材が色々と導入されています
結婚指輪の内側にイニシャルとか記念日などを彫って入れる場合に、専用の文字彫り機を
使います、8年前ぐらいまでは職人が機械を使って彫るか、タガネを使って手彫りするかの選択肢でしたが、今はコンピューターを使って彫ることが多くなりました。
彫る方法も、俗にゆうレーザー光線で彫る場合もあります
とてもきれいで細かい模様とか、写真とかも小さいスペースに印字することも出来ます
以前では考えられないことですが、これが販促になっているところも多々あり
商売の幅が広がっていることも事実ですが、この機械が高くて中々買えないのが現状です

ロー付けするためのレーザー溶接機も販売されていて、これが無いと製品が作れないとか
修理が出来ないなどの事態が発生します、この溶接機も優れもので
熱に弱い宝石の近くでも溶接できるので、今までは技術的に不可能だったデザインも
作ることが可能になりました。
ロー付けの技術を取得するのに3年ぐらいかかりますが、このレーザー溶接機は
素人でも1時間も練習すればベテランと同じことが出来るようになります
この機械も発売されてから12年ぐらい経ちますが、やはり最近のものは更に
細かいロー付けが出来るようになり、機械もどんどん進化しています
それでも、どのような機械が出てこようと、この仕事の最後は必ず職人が手を入れます
そうしないとお客さんが満足してくれるものに仕上がりません
もっともあと何年もしくは何十年かしたら、まったく人間の手をかけなくて出来てしまう
技術が開発されるかな・・・・・・

(2010.4.2[Fri])


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