「宝石鑑別」とは次の作業を指します。
・ 検査対象が偽物か?本物か? ・ 本物ならば、なんと言う宝石か? ・ 宝石に対する処理の有無は? ・ 処理が施されているならば、それはどんな処理か? 宝飾品を購入した際に、添付されていることのある、使用宝石が「何々という宝石である」と書かれた書類は、「宝石鑑定書」と表現されている例もありますが、正しくは「宝石鑑別書」といいます。
「宝石鑑定」とは、 検査対象がいくら位の資産価値があるのかを判断する事をいいます。宝石鑑定を行う人が宝石鑑定士。英語では宝石鑑定をアプライザル。宝石鑑定士をアプライザーといいます。
海外では手持ちのジュエリーに対する保険契約の際に、近所の宝石店にアプライザルを依頼する事が比較的に一般的ですが、日本でアプライザルを行う会社は、ジュエリーや宝石の買取業者や、宝飾品の売買を仲介する事業者、あるいは、質屋を挙げる事ができますが資産価値の判断という意味での宝石鑑定を主たる業務とする機関は、恐らくないであろうと思われます。
宝石鑑定を行うには宝石鑑別の知識に加え、品質の判断ができ且つ宝飾品や裸石のマーケットバリューに精通している事が必要です。 ただし、日本でダイアモンド裸石、あるいはダイヤモンドジュエリーに関わる用語として「宝石鑑定書」といった場合には、資産価値を判断した報告書・・つまり「このダイアモンドは200万円します」と記したものではなく、ダイアモンドグレーディングレポートを指します。 レポートには、検査ダイアモンドのキャラット重量、カット、クラリティ、カラーの4Cの他、寸法や紫外線蛍光に対する反応などが記されています。
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