現代では錬金術と言うと、何らかの方法でお金を作り出す少々如何わしい技と言うのが一般的な認識ですね。 もともと錬金術とは、13世紀頃〜19世紀頃の 中世のヨーロッパで盛んに行われていた化学実験で 卑金属(酸化しやすい金属。鉄、銅、亜鉛など)から 金や銀を作り出そうという技術なんだそうです。 この錬金術を研究する錬金術師達は 当時の最先端技術を研究する科学者として扱われており 貴重な金を他の物質から作り出すことで 莫大な富を得ることが出来る錬金術は 彼らの間で競って行われていました。 所が、19世紀になって原子が発見され物質の構造が解明されると錬金術は 不可能と言う事が分ってしまったので急速に衰退して行きました。
でも、現代の科学/医療の基礎がこの時代に築かれたのですから、あながち無駄な技ではなかったんですね。 さて実際には金を作る事が可能なのかと言う話になりますが、ある方法では可能ではあるがコストの面で 地面を掘った方が早いと言う結論が出て(今のところ)います。 金は元素の一つですが、周期律表に載っているこれらを生成するには宇宙の始まりのビッグバン位のエネルギーが必要と 何かの本で読みました。
元素を創り出すと言うのはそれほど大変な事なんですね。
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