2011年03月

錬金術

現代では錬金術と言うと、何らかの方法でお金を作り出す少々如何わしい技と言うのが一般的な認識ですね。
もともと錬金術とは、13世紀頃〜19世紀頃の
中世のヨーロッパで盛んに行われていた化学実験で
卑金属(酸化しやすい金属。鉄、銅、亜鉛など)から
金や銀を作り出そうという技術なんだそうです。
この錬金術を研究する錬金術師達は
当時の最先端技術を研究する科学者として扱われており
貴重な金を他の物質から作り出すことで
莫大な富を得ることが出来る錬金術は
彼らの間で競って行われていました。
所が、19世紀になって原子が発見され物質の構造が解明されると錬金術は
不可能と言う事が分ってしまったので急速に衰退して行きました。

でも、現代の科学/医療の基礎がこの時代に築かれたのですから、あながち無駄な技ではなかったんですね。
さて実際には金を作る事が可能なのかと言う話になりますが、ある方法では可能ではあるがコストの面で
地面を掘った方が早いと言う結論が出て(今のところ)います。
金は元素の一つですが、周期律表に載っているこれらを生成するには宇宙の始まりのビッグバン位のエネルギーが必要と
何かの本で読みました。

元素を創り出すと言うのはそれほど大変な事なんですね。

(2011.3.31[Thu])

貴金属の種類

金、銀、プラチナこの3種類が良くジュエリーやアクセサリーに用いられています。
これらにはご存じの通り純度があります。
メジャーなものを挙げますと、
シルバーは千分率で表され、950、925これは俗にスターリングシルバーと呼ばれています。
プラチナは千分率で、1000,950,900の3種類が有名です。
続いて金は千分率と二十四分率で表され、K24、K18、K14もしくは750、525などと打刻表記されています。
残りの数字には割り金として銀、銅、ニッケル、パラジウムなどが使われています。いわゆる合金という状態ですね。
プラチナ、金のコインや延べ棒の存在はご存じでしょう。これらいわゆる純P、純金なのですが、打刻は999.9とされています。フォーナインとも呼ばれています。
地金の純度をプラチナのみ、金のみにしたくてもその金属に物理的に0.0001%以下の不順物が混入してしまうからでこのような表記になってしまいます。高価な金属ほど細かい表記をしないと後々問題になりかねませんからね。
最近は地金も高騰してさらに不景気のこともあってか純度を下げた物も出回っています。K10、K12、Pt850、プラチナシルバー(Pt100)などなど。金、プラチナなら純度は気にしないと言う人が増えてきたのでしょうか?製造側として加工しやすいからでしょうか?…もちろん合金にするしないでの長所、短所はありますけどね。
個人的には純度は高い方が好きです。
下手に純度の低い物が出回らないような景気や地金相場になればいいなと思っています。
そんな簡単な話ではないのでしょうがね…。

(2011.3.24[Thu])

指輪の内彫り

リングの内側に文字が彫ってある物をご覧になったことはありますか?
2011.1.30 A to Bとか2011.1.30 C & Dとかその文言は様々です。
アルファベットのブロック体で彫られているものを多く見かけますが、実は筆記体や
ひらがな、漢字などでも彫れたりします(加工屋さんによります)。
一昔まえは文字の彫られたはんこのようなものを、リングの内側に押し付けて
文字を彫っていましたが、現在はパソコンのキーボードで入力すると、機械が
すべて彫ってくれるなんていう文字彫り機も登場しています。
そういった機械の登場で今後はいままで彫ることのできなかった記号やなにかも
どんどん彫れるようになっていくものと思われます。
みなさんはご自分のリングにはどんな形で文字を彫りますか?

(2011.3.7[Mon])


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