2011年09月

ティアラ

ティアラ{tiara}とは王冠型、又はC字型の婦人用ヘッドドレス・アクセサリーの総称。
ウエディングドレス時に花嫁の頭に着用されることが多い小さな冠。
宝石やイミテーションジュエリーなどを散りばめた豪華なものから、清楚なものまで様々なティアラがあります。
ティアラの起源は古代エジプトに端を発します。王族など高貴な支配者を埋葬する時、その功績や敬意の印として遺体にティアラを着用させました。
ギリシア時代になると、最高位になるものに捧げられる神性の象徴へと変わっていきました。古代ギリシアの神々は、アテナはオリーブ、ゼウスはオーク<樫>、アフロディーテはマートル<キンバイカ>、アポロはローレル<月桂樹>といった象徴的な植物のリース<輪飾り>をその頭上に飾っています。
古代ローマ帝国でも神性の象徴という意味合いだけでなく、最高位のシンボルとしてティアラを着用しています。
C字型のヘアバンドアクセサリーには、「カチューシャ」もあります。しかし、世界のどこの国でもこの名称でC字型のヘアバンドを呼ぶ国はないことから、日本独自の名称といえるでしょう。
この名称の由来は、大正時代に大流行した「トルストイ」の長編小説「復活」の演劇の主人公の名前「カチューシャ」に因むといわれています。また、劇中歌「カチューシャ」の大ヒットもあり、その人気にあやかった商標であったものの、後に一般名詞化したようです。
カチューシャとティアラでは、使用目的や格式に大きな違いがありますが、最近では、ほぼ同格とも呼べる高級品のカチューシャもあるようです。

(2011.9.27[Tue])

リングピロー

結婚式に出た経験のある方は見たことがあるでしょう。リングピローは、結婚式の際に、結婚指輪の交換まで結婚指輪を置いておくためのリングのクッションです。 手作りで用意される新婦さんも多いようで、製作用のキットがたくさん出ています。小さな枕状のものからきていて、最近のものは指輪がのるくらいの小さなものですが、昔はもう少し大き目のものだったそう。
「結婚式に使ったリングピローを、産まれてくる赤ちゃんに3日間ファーストピローとして使うと、その赤ちゃんは健康かつ幸せに育つという話があるが、これは欧米のウェディングプランナーは誰も知らない話であり、日本人がつくった逸話の可能性が高い。」らしいです。今回調べて初めて知りました。日本人は信心深いのか、この手の験(げん)担ぎが好きですね。個人的には縁起の良い話には乗りたいと思うのでロマンティックだなあと感じます。
 確かにマリッジリングも安いものでは無いですが、ふかふかの枕で運ぶのには「2人の絆を示す結婚指輪」を神聖なものと捉えているからこそと思いますね。指輪は一生の約束の証ですから。
 

(2011.9.22[Thu])

少し変わった人工石

「遺石」と言うものをご存知でしょうか? 親族や大切な方々の「遺骨」を「粉骨」して、1600℃ の高温で溶かしかためる、純度100%の人工石をつくる会社があります。
{主に葬儀関係の各社}価格は20万前後。
ご遺骨の中に含まれる鉄分が化学反応をおこし、出来上がりの色合いも様々で、乳白色・ピンク・紫・緑など。
これは「手元供養」と呼ばれ、「お墓が遠方にあり、なかなかお参りに行けない」
「身近な所にご遺骨を置きたい」という事から端を発したサービスのようです。
私たちの仕事では、このような石は扱っていませんが、この「手元供養」のサービスで、「粉骨」したご遺骨をロケットペンダントの中に納めたりして、アクセサリーのように身につけられる商品もあるようなので、仕事で関わらないと言い切れません。
先日の震災で亡くなられた方々の中にいまだに、身元が判明できていない方が多数いてたくさんのご遺骨が、お寺に安置されていると、聞きます。火葬してしまうとDNA判定も難しくなるらしいですが、少しでも早く、より大勢の方々のご遺骨がご遺族のお手元に届く事をお祈りしています。

(2011.9.5[Mon])


バックナンバー
©All Rights Reserved 2009 TAO & COMPANY Inc. Yokohama, Japan
Powered by HL-imgdiary Ver.3.00 Beta