2012年10月

オリンピックの金メダル



オリンピック憲章とその細則では、金メダルと銀メダルはスターリングシルバー以上の銀製、銅メダルは銅製で大きさは60mm、厚さ3mm以上、そして金メダルは純金が6g以上被覆していることと決めている。 被覆・・・。つまり銀製品に金張りか、金メッキが施されている。

金メダルの重さは大会ごとに変化しています。
東京オリンピックの金メダルは88g、札幌では182g、シドニーでは210グラム、
長野では256gと、だんだん重量感溢れるものになっています。
今年行われたロンドンオリンピックの金メダルは前大会の北京の約2倍で410gこれは
夏季オリンピック史上最も重い。
ちなみに、冬季オリンピックではバンクーバーの576gが最高。

メダルはOCOG{オリンピック競技大会組織委員会}の責任で用意される。試作品や製造された全てのメダルはIOCに管理され余分が手に入る事はないが、長野オリンピックの漆塗り仕事を受けた地元の博物館に長野オリンピックのメダルが展示してあるので例外もあるようです。

IOC委員会で承認されたメダルのデザインの著作権はIOCが持つと決めています。どんなに有名なデザイナーであろうとも著作権は譲渡され発注者のものとされます。

(2012.10.18[Thu])

バネ

宝飾品に限らずにバネは色々なところに使われています、
身近な物ですと、洗濯ばさみ・ボールペン・爪きりなど上げていくと、限が有りませんが
工房でもバネが折れたしまったものの修理とか、もっとバネを強くして欲しいなど
色々と頼まれますが、バネの種類にも巻きバネ・トーションバネ・板ばねと種類も多く
なおかつ、材質も沢山あります。
当社で使うのは ピアノ線がメインで、ステンレスバネ線・チタンなどがあり、板バネの場合はSK5(油焼入れが必要)、とか18K・18KWGを使います
元々入っていたバネを 参考に作るのですが、左右でセットになっているイヤリングなどは
なかなか同じ強さになってくれなくて苦労しています
最近はシルバーのブレスレットのバネ交換の仕事が多くなり、色々とバネのことを勉強しました、ピアノ線は曲げてから軽く焼入れする300度で5分間その後は徐冷すると強いばねになる、油焼入れの場合は焼き戻しをしないと簡単に折れてしまう などなど
バネ作りの仕事も奥が深いです
話は少し違いますが、刀を作るときの焼入れ温度と水の温度により全く違う刀になってしまうと聞きます、
殆んどの宝飾の工房ではバネと聞いただけで、仕事を断るところが多いです
愛着のあるものを直して欲しいと要望がある限り、工夫と勉強して満足してもらえる
仕事を続けて行きたいです。

(2012.10.12[Fri])

秋かな

ついこの前まで夏真っ盛りだったのに、気がつけばちょっと秋めいてきたなと思ったら、
なんともう十月なんですね。
この位の気候だとちょうどいいですけど、もう少し寒くなると水が冷たくなってヤダなとか、思ってしまったりします。
何せこの仕事は水を使うことが多いもので。

あまりに水を使うことが多いと、指先がパックリ割れてしまいます。
まさにどこかの塗り薬のCMみたいな状態です。

ああ恐ろしや・・・。
こんなとき便利なのが接着剤みたいな塗る絆創膏。
あと薄いフィルム状の絆創膏も結構便利。
子供の時はこんなに便利なモノはなかったですよねぇ。
普通の絆創膏だとあっという間にはがれてしまうけど、これだと結構もって助かります。

まあまだ冬ではないので、今のところそれ程心配することはないですけど、なんだかんだで、すぐに寒くなっちゃうので、少し工夫して越冬したいと思います。

それよりも風邪に気をつけた方がりこうかな・・・???

(2012.10.3[Wed])


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