真珠はどうしてできるのか、 もっとも古い説は、涙説です 天使や水の精、愛しい人の涙が貝の中に入ってできるというものもあります。 次に古いのが、露によるというもので、貝が水面近くまで上がってきて、貝殻を開けている所に露が落ちて真珠になるとこれもなかなかロマンチックです。 科学的に論じられたのは1554年にフランスで『真珠は哺乳類が病的にできる結石と同じものが貝類にできたものである』と報告された。 これをもとに16世紀ごろから真珠形成の研究は盛んにおこなわれるようになった 日本における真珠養殖の試みは御木本幸吉から始まり、1878年に横浜へ視察旅行に出かけてそこで、天然真珠が高値で取引されているのをみて、養殖真珠を思い立ったと言われています。 1888年に志摩郡明神浦にて初めての真珠養殖場を設け真珠貝の養殖を始めた 幾多の困難を乗り越えて、幸吉は1893年についに5個の半円真珠養殖に成功した 1902年に元歯科医の桑原を向かいいれて、本格的に真円真珠養殖に着手した そして1917年貝殻を球状にした核を外膜で完全に包み込んで細い絹糸で縛り、 貝体内に挿入する『全巻式』という方法で特許を出願した。 日本が世界で初めて真円真珠養殖に成功した。 天然真珠を扱うパリの業者組合は養殖真珠は模造真珠であると大キャンペーンを展開し 不買運動を起こした、これに対して御木本はこの運動は不当であるとして民事裁判に 訴え、養殖真珠は本物か偽物かといわゆる、パリ真珠裁判で争われた そして、養殖真珠は本物であるという認定を受けた。 御木本幸吉がヨーロッパ市場に出した真珠は養殖期間が3〜5年、養殖された7mmの真珠には4mmの核が入っていたと言われている、4mmの核に1.5mmの真珠層が巻いていたことを意味する、パリの真珠裁判でも天然真珠と変わるところがないと判断されたのである 現在の養殖期間は7か月間と短くなり、真珠層が0.2mmのものまで市場に出ているのが 現状です、早かろう悪かろうに進んでいるのが気になるところです。
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