2013年09月

貴金属の定義

現代の社会で貴金属として認識されているのは金、銀(シルバー)、プラチナの3つでしょう。
凡そ一般の市場に出回っているのは上記の3つに色んな割りがね・・・・ニッケル、銅、パラジウムなど等を混ぜて色や固さのバリエーションを作っている訳です。
ちょっと調べてみたら、上記の3つの貴金属はそれぞれが単一の元素で出来ていてどれも科学的にかなり安定している物なんです。ジュエリーにとって科学的に安定している事は人が肌に直接つける事を考えればうってつけなので選ばれるのも納得がいきます。
また最近、有名ジュエリーブランドでボチボチ採用されて来たのがチタンとステンレスですが、こちらはちょっと意味合いが違うようです。
チタンはやはり科学的には非常に安定している金属です。地球上に広く分布して存在してるんですが、金属塊として精錬するのが非常にコストのかかる金属なんですね。軽くて強く安定していると言う特性は、コストを度外視した武器や兵器に多く使われたり、またモータースポーツ、釣り、自転車等趣味姓の強い分野には馴染みの多い金属です。
まぁプレミアムな金属なのは間違いないですが貴金属として見ると、少々重さ(比重)が軽いのが今後どう見られて行くか興味がわく所です。
ステンレスは鉄にクロムやニッケルを混ぜて錆びにくくした合金です。
見た目はプラチナの様なやや暗い銀色ですが、合金の割合によっては刃物や食器等にも使われる程固く丈夫です。コスト的には貴金属に比べたら桁が2つくらい低くなりますが、科学的にもかなり安定してる金属なのでジュエリーにも良いんじゃないかと個人的には思ってます。
最後に金属ではないんですが最近よく見かけるのがカーボンファイバー。
男の子の喜ぶアイテムの中でも常に上位に来る物の一つですね。
クルマやバイク、自転車、飛行機の部品等々やはり趣味性の強い分野に多く見られますが、此れも10年くらい前はかなりプレミア物でした。
メンズのジュエリーに多く採用されてるのは上記の理由からなのでしょうかね?
こうやって見ると、貴金属と言うだけあって手に入りにくい貴重な物がジュエリーとしても通用するのだと言えそうですね。
さて今後メーカーさんはどんな物を出して来るのか楽しみになりました。

(2013.9.25[Wed])

ピアス

古くは魔よけなどに使われていたピアスですが、今ではファッションアイテムとして使われています
今では色々な種類にピアスが存在します。大きくわけて耳につけるピアスと、耳以外につけるボディーピアスがあります。 
当社にて修理するピアスは耳につけるものがほとんどです。
耳につける棒の部分をポストと呼びその形と全体のデザイン形状で呼び方が変わります。
1番主流なのがスタッドピアス。まっすぐなポストでピアス穴に通し、キャッチと呼ばれる留め具で後ろを固定するタイプです。初めてつけるピアスがこのタイプだったという方も多いと思います。宝石の枠にポストを立てるシンプルなデザインが多く色々な服装と合わせやすいピアスだと思います。
輪かになっているピアスをフープピアスといいます。わっかの大きさもさまざまで大きいものではかなり見栄えのするピアスです。ポストが稼動する遮断機型のもの、デザインの一部が稼動して取り付けるものなどがあります。稼動部は1本の軸でカシメているパターンが多くこの部分が構造上1番弱い箇所になるので少し気を使って使用することをお勧めします。
ポストが釣り針状になっているピアスをアメリカンタイプ、フックタイプ、ジプシータイプなどと呼び、ピアス穴に引っ掛けて使用します。キャッチが無いので落ちそうなイメージがありますがフックの後ろ側が長くされているので意外と落ちません。ピアス自体がゆらゆらと動くためチェーンなどを使い全体に動きのあるデザインピアスが多いタイプです。鳥の羽を使ったり、何個もチャームをぶら下げたりできかわいらしいイメージがあり、最近ではこのタイプのピアスが主流になってきているような気がします。
ボディピアスはバーベルやダンベルのような形状をしているものが主で両端が丸くなってたり石が付いていていたりします。
ピアスで一番心配なのが金属アレルギーです。使用の前にパッチテストをすることをお勧めします。最近ではアレルギーの少ないチタン性のポストや強化プラスチックのポストがあり設置面の多いキャッチにはシリコンを用いたものがあります。おしゃれをするのには自分の体に気を使う事も大事です。もし心配事があるのでしたら当社またはお店に相談する事をおすすめします。

(2013.9.16[Mon])

ロウ材

地金同士を接合する「ロウ付け」工程には欠かせない材料です。ゴールド同士をロウ付けするときは金ロウ、シルバーは銀ロウ、プラチナはプラチナロウとそれぞれ、専用のロウをしようします。

ロウは金、銀、プラチナ共に、不純物{他の金属}を混ぜて融点を下げているので、高温で加熱すると地金より先に融けます。融けたロウが、毛管現象によって接合部に入り込み地金同士をくっつけるわけです。
接合箇所の隙間が狭いほどロウが入りやすいので、ロウ付け箇所のすり合わせが重要となります。すり合わせをしっかりしてをくと、ロウ目も出にくいので仕上がりもキレイになります。

銀ロウの場合は混じっている不純物が少ない順に、2分{ぶ}・3分・5分・7分・9分・早ロウとなっていて、融点の1番高いのが2分、低いのが早ロウです。
これらを使い分ける事により、複数の箇所をロウ付けする事ができます。

(2013.9.6[Fri])


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