ロシア極東サハ共和国に世界屈指のダイヤモンド露天掘りのウダーチヌイ鉱山がある 穴の内側には地表から底まで、らせん状の道路が延々と続きます、経営はロシア国営の 独占企業の「アルサロ」 いまは露天掘りは終わり、地価坑道による採掘に移っています。 毎年1000万カラットを産出して世界の10%を占めている この地の人口は12000人で9割がアルサロと何らかの関係がある、 アルサロは09年にデビアスを抜き、採掘量で首位に立った。 ダイヤモンドが含まれるキンバーライト鉱床がむき出しになっている採掘現場は 120人乗り昇降機で地下600メートルまで降り直径5m の坑道をらせん状に下りる さながら地下都市の様相です、地上からは約40分の道のりです 1トンの鉱石に含まれるダイヤモンドは微量ですが、ここの含有量は世界最高水準です。 世界の採掘量は減少傾向だが、ウダーチヌイは今後数十年間は採掘量を維持できるようです、 ダイヤモンドは炭素が地球内部の高温高圧で結晶化した物質です 紀元前にはインドで採取されたとの記録もありますが、機械化して堀削する近代的な方法は19世紀末に南アフリカで始まった, 1888年創業のデビアスは鉱山を次々と買い占めたり新たに開発したりして,ダイヤモンド流通を一手に握り独占体制を引きました、ロンドンに原石の国際取引所を設け、世界の 原石の8〜9割を押さえて、価格を牛耳ってきた しかし アルサロが独自に原石販売を始めたほかにデビアスとの取引に不満をもつ鉱山会社も研磨業者に流し始めた、さらに欧米独禁当局の法的手段も辞さない厳しい姿勢を取ったことにより、デビアスのシェアは急速に落ち込み、市場は健全化された。 アルサロは米競売大手のサザビーズを通じて、高級宝飾大手のTiffanyにも長期供給契約を結び、今後も安定した販売先を増やしていく予定だそうです。
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