時計、眼鏡、宝石承ります。という街の宝石屋さんを近頃見かけなくなった気がします。 最近では安くて良質な物が増えて着ました。眼鏡も1万円以内で買えたり、ネックレスとピアスのセットで1万円という商品販売または通販なんかも増えてきています。時計もそんな商品のひとつです。何十年か前は高級品で1本何万なんて当たり前だったのでしょうが安くて使いやすい時計がでまわっているのが現状でしょう。 高級時計といえばスイスだと思いますが、日本のカシオのクォーツ時計の出現によって安くていい時計が当たり前になってしまいました。当時のスイスの時計職人の4人に3人は職を失うという事態がおきてしまったそうです。その対策としてスイスの「スウォッチ」のデザインとファッションを取り入れたオシャレな時計がブームになりスイスの時計業界は持ち直します。その後高級時計メーカーのオメガなどはスウォッチに買収されることになりましたが、スウォッチ資本でオメガには高級時計を作り続けるように計らいました。こうした結果今やスイスの時計は手作り1点ものの希少価値もついで高価な時計を売り続けています。 高級時計は200〜3千万円ぐらいが基本らしく手作りになるとさらに値段が上がります。とある会社ですと年に職人20人で20本、1ヶ月に1本のペースが生産の現状らしいです。スイスには公立の時計学校があり学費は0円。若い人の4割は時計職人を目指していて、時計会社も若い職人を欲しているらしく国全体で職人を大事にしているそうです。ちなみに初任給は40万ぐらいで1流と呼ばれるくらいになると年間給料1億円なんて職人さんもいるそうです。 色々な機械や技術の発展によって誰でもパソコンと機械を使えるようになれば安くて使い勝手のいい品が簡単に作れるようになりました。安くて当然の時代になった1つの原因だと思います。時計に限らず、日本の職人は海外からみてもいい職人は沢山いると思います。それなのに技術の安売りのようなことをしている今現在は少し残念な気がします。スイスと同じようにとまでは言いませんが日本も国やメディアなどで盛り上げてもらい、手作り1点物の興味をもってもらえたらなとおもいます。いち職人として、そういった仕事の増えてくれたらうれしくいなと思っている今日この頃です。
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