2014年02月

喜平型チェーン

喜平型チェーンとは、単純に輪をつないだだけの鎖を1つずつ90度ねじって加工したものを言います。
名前の由来は、色々な説があります。
* 「喜平さん」という飾り職人さんから来た説。
* アメリカ南北戦争時代の騎兵隊が携帯していたサーベルに付いていた鎖から、「騎兵」が転じて「喜平」になった説などです。
主なタイプとしては、断面図に見える平面の数の違いから、平面の数が2個の2面カット、
8個の8面カット、6個で駒と駒のつながりが1つ多くある6面ダブルカット、さらに8面カットで1つの駒にさらにもう1つ多く駒が入っているものが8面トリプルカット
2面ダブルをベースにし、その表面にミラーカット加工を施したミラーダブルカット、その表面に12個もの面をもつ12面トリプルカットなどです。

本来どのデザインを製作しても一様に加工賃が、かかり流通マージンも流通コストもかかる筈なのですがいつの頃からか、この喜平に関しては通常の価格設定がされなくなりました。つまり激安です。

(2014.2.26[Wed])

レアメタル“錬金術”

宝飾品の世界では、主にホワイトゴールド製品の表面処理(メッキ)に使われる金属「ロジウム」。
貴金属の中でも高価な部類で、工業用にも多く使われています。このロジウムを人工的に作り出してしまったとゆうニュース。パラジウムとルテニウムを合金にするこの生成方法は、
京都大学の研究グループが成功したものですが、その発想がなんとも面白いのです。「周期表で両隣の金属を混ぜたらその間の金属ができるのではないか 」とか。
これを知って私も高校生ぶりに周期表を眺めてみたところ、なるほどロジウムの両隣はパラジウムとルテニウム。でも混ぜたら真ん中にある元素になるなんて思いませんよね絶対。
誰も思わなかったから今まで無かったんでしょうし。でもこの発見のおかげでロジウムとほぼ同じ性質を持っている人工ロジウムが10分の1から3分の1の価格で流通させられるそうです。
 ただ、この人工ロジウムはどうやら宝飾品のメッキには使えない気がします。さらに生成に使われるパラジウムはプラチナの割り金として一般的なのですが、コレに大量に使われるような事があると価格が上がってしまいそう。
ロジウムは排ガスの触媒として大量に使用されていますからね、宝飾品とはくらべものにならないでしょう。我々の業界にとっていいニュースだったのかはわかりません。ですが、今後の研究で他の金属も造って行きたいとおっしゃっていたので、
もしかしたら貴金属の価値が一変する未来がやってきてしまうかもしれませんね。

(2014.2.20[Thu])

資産価値

先日、不動産屋さんとお話する機会があったのですが、
住宅というものは法的には30年で減価償却してしまうので、それ以降の物件はだいたい土地の値段でしか資産として金額が出せないという話を聞きました。まぁ、こんな話は皆さんもご存知でしょうね。
さて、私共が日頃格闘している宝飾品はどうでしょう?
金やプラチナ、シルバーと言った貴金属は凡そ人間の平均寿命位の時間では蒸発したり分解したりと言った劣化はほとんどなく何年経ってもその時の時価で現金に換算出来ます。
そう言った意味では宝飾品は優れた資産と言えますね。なので昔からお金にされたり延べ棒として金庫に保管されたりしているわけです。
でも、やはり時価ものですから暴落したりもします。
投機目的で扱われる時はご注意を。

(2014.2.17[Mon])


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