2014年06月

殿様商売

「サイトホルダー」という言葉をご存知ですか?
世界最大のダイヤモンド原石供給会社:デビアス社の販売部門、ダイヤモンド・トレーディング・カンパニー(DTC)から直接ダイアモンド原石を購入する権利を持つ会社を指します。DTC社との取引は宝飾業界最上流での取引となります。ですからサイトホルダーであるメリットはとても大きい。
ただし、サイトホルダーには希望をすれば誰でもがなれる訳ではありません。サイトホルダー候補は財務諸表やジュエリー業界での実績などをDTCによって精査された上で選定されます。そのため大手のダイヤモンド研磨会社やジュエリー・メーカーであることが一般的です。現在は世界で80社ほどが契約しているようです。
3年位の期間で更新されるリストには日本から唯一、田崎真珠さんが名を連ねています。
相当なステータスなんだそうですよ。すごいですねぇTASAKIさん。ただ、、、サイトホルダーは年に10回開催される「サイト」と呼ばれる販売会でDTCが用意したボックスに入ったダイアモンド原石の全てを購入しなければなりません。
値段交渉は適わず、用意された原石の一部を取り替えてもらう事もできない。サイトホルダーは全てを購入するか、あるいは全てを購入しないかという二者択一を迫られるわけです。およそ一般の感覚からかけ離れた取引システムに思えますが、こんな商売が成り立つような(しかも最上級のステータスになるなんて)そんな業界って他にもあるんでしょうか。どの道、私個人には縁遠い話なのですが・・

(2014.6.27[Fri])

カラーダイヤモンド

ダイヤモンドは一般的に黄色みや黒みを帯びた物は価値は低いとされ、無色透明な方が価値があるとされています。
しかし、天然でブルーやピンク、グリーンなどの色がついている物は希少で無色の物より高値で取引されていたりします。
中でも有名なのが、ホープダイヤモンドと呼ばれるブルーダイヤモンドの一種で
現在は国立自然史博物館(アメリカ)に所蔵されています。
ホープダイヤモンドは、昔から持ち主が転々としていて、結構曰くつきのダイヤと呼ばれています。
カラット数も最初は112,50ct→69,03ct(ハート型)→44,52ctと様変わりし、いろいろなエピソードなどにも登場します。
有名なのが映画「タイタニック」に登場する、ハート型のブルーダイヤモンドは、このダイヤがモデルとされています。
ブルーダイヤは95%が人工で着色されていて、天然の物はごくわずかです。

近年、カラーダイヤモンドの人気も高まり、世界でのオークションを見てみると
ブルーダイヤ13,22ct→2379万ドル(24億2000万)
イエローダイヤ100ct→1630万ドル(16億6000万)
オレンジダイヤct不明→3550万ドル(36億1000万)

いずれも超高額で落札されていますね。一般人にはとても手が届きません(笑)

(2014.6.19[Thu])

宝石の弱点

               

宝石を扱うときに最低限知っておきたい弱点について。
これを知らないばかりに大切な宝石を台無しにされる方もいらっしゃるのではないですか?
是非とも頭の片隅に置いていただけたらと思います。

傷付きやすい宝石 
エメラルド・オパール・トルコ石・真珠・べっ甲など
割れやすい宝石
エメラルド・タンザナイト・ムーンストーン・トパーズ・クンツァイトなど
火に弱い宝石
基本的に全てですが、特にオパール・トルコ石はNG 
汚れやすい宝石
ダイヤモンド・トルマリン・トルコ石・オパールなど
果汁や薬品に弱い宝石(化粧品含む)
トルコ石・ラピスラズリなど
水に弱い宝石
トルコ石・真珠・象牙など
光に弱い宝石(太陽光など)
アメシスト・トルコ石・クンツァイトなど
以上の点からも、宝石とはとてもデリケ‐トな物ですので
取扱いには十分注意して頂きたいものです。

(2014.6.9[Mon])


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