宝石といえばダイヤモンド、サファイア、ルビー、などさまざまな種類の宝石があります。 高価なダイヤ、サファイア、ルビーを貴石といいます。これ以外の宝石を半貴石といいます。ジュエリーで用いる宝石で理想的なのは、石が硬い(モースコードが高い)、枠に留めやすい綺麗なプロポーションである。これらが加工する側の職人からしてみると理想ではないかと思います。どんなに硬い石でも割れたり欠けたりしますし。あまりにも個性的な形をしているとそれに合う枠を作るのに結構な時間が掛かり、しかも留めにくいなんてことがあったりします。特殊な形の石だと爪の位置や本数を考えて加工します。しっかりと留める為に大きめの爪にしたり本数を増やしたりするとそれだけ石が爪に隠れてしまいます。やはり丸に近い形の石の方が加工しやすいです。爪もある程度の本数でしっかりと留まるので見栄えも良いと思います。貴石だと形もほぼ決まっていますし割れにくい種類の石達なので加工に適した石と言えると思います。酸にも強い性質も持っています。半貴石は硬度が8〜の石達で劈開性を持ている石やエメラルドのように最初からヒビなどが入っている石が多く素人さんには扱いの難しい石が多いです。また酸で溶けてしまったり退色してしまう石もあります。半貴石のいい所といえば数も多いので安価であったり大きめの石が手に入りやすかったりします。まったく同じ色の石をそろえるとなると難しい話しになってしまいますが、それだけカラーバリエーションに富んでいるところも半貴石のいい所ではないでしょうか。真珠や琥珀、ベッコウなんかの有貴石も半貴石の仲間です。最近では技術の発達もあってかあまり聞きなれない名前の石などもたまに見かけるようになりました。実のところを言うと、リングやネックレスなどに留まってジュエリーとして使えればなんでもどんな物でも宝石になってしまうのです。大昔では獣の骨や牙でネックレスなどを作っていたぐらいです。サファイアやルビーも大昔では川で綺麗に丸くなっていたのを拾って使っていたぐらいです。その気になればその辺で拾った石をダイヤの様にカットしてリングに留めてみたりなんて事もできます。パチンコ玉のリングを作ったなんて人が世の中にいるくらいですからね。ようは身に着ける人、加工する人しだいで宝石と呼べる物になると言うことです。
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