2015年01月

ダイヤモンド

ふと、仕事をしていて思いましたが、やはり、宝飾品に留めてある石というのは、圧倒的にダイヤモンドが多いですね。
ルビーやサファイヤ、オパールなど、宝飾界を代表する天然石は数多くありますが、それでもダイヤモンドが人気なのは、石の持つ強靭さゆえなのでしょうか。
色だけをとらえれば、ダイヤ以外の天然石も充分に魅力的に思います。
ちょっと考えただけでも、エメラルドの鮮やかなグリーンやパライバトルマリンの海を思わせるブルー、オパールの複雑に組み合わさった色など、考えたらきりがありません。
でも、ダイヤモンドと比べたら、やはり流通量が少ないような。
単に自分の身の回りに少ないたけですかね?
ただ、作業をするとなると話は別です。
エメラルドやオパールはかなり割れやすい石ですし、石ではないですが、真珠などは薬品への耐性が低いですから、かなり神経を使わなくてはなりません。
そこから考えると、薬品に対しても強く、物理的にも強靭なダイヤモンドは魅力的ですね。
実際、着用しても、傷になりにくかったり、退色したりが魅力と言われれば確かに納得できます。
さらに、最近は透明なダイヤだけではなく、黄色や黒、水色など、以前より多くの種類のダイヤが流通するようになったと思います。
色も増えたとなれば、さらにダイヤの魅力は高まるばかりですね。

(2015.1.27[Tue])

オークション

先日新聞に約10キャラットのブルーダイヤモンドが約38億円で香港のコレクターによって落札されたという記事が載ってました。
サザビーズという国際競売会社で開かれたオークションにての事でしたが、すごい金額のものが動くんですね。
さて、このサザビーズとはなんぞやと思い知らべてみると、世界最古の競売会社なんですね。
1744年にイギリスのロンドンに設立されたんですが、1983年にアメリカの富豪A・アルフレッド・トーブマンによって買収され1998年に公開会社になったんだそうです。
同業ライバルにクリスティーズ社がありますが、こことは熾烈な競争関係にあるそうでピカソ、ゴッホ、クリムト、ムンクら有名作家の作品のにとんでもない落札金額がついててため息が出ます。
まぁ私達一般人には参加する機会は無いでしょうが、間違って巨万の富でも得てしまったら参加してみるのも面白いのかなと思います。
でも、ヤフオクで数百円で競っているだけでドキドキなんですから心臓が保ちませんね。

(2015.1.16[Fri])

ターコイズとインディアン・ジュエリー

先日、サンダーバードと言う名前の楽器と関わる事があってその周辺の物を検索した所、インディアンの伝説の中にサンダーバードと言う名前の精霊が居る事が判りました。サンダーバードとはカナダ西海岸部やアメリカに先住するインディアン部族の間に伝わる神鳥で、姿は大きな鷲。羽の色は雷のようであり、大きさは5m弱。雷の精霊で自由自在に雷を落とすことができ、獲物も雷で仕留める。複数の部族の神話にわたって存在しているが、雷と関連する巨大鳥である共通点以外には部族ごとに異なるのだそうです。何やら恐ろしげな精霊ですが、サンダーバードと言うと昔にスーパーマリオネットによる「国際救助隊」の活動の物語を綴ったドラマがありましたがこれの名前もそこから来てるようです。
サンダーバードをモチーフにしたインディアン・ジュエリーもが多数見つかり楽しいので色々見て回ると、インディアン・ジュエリーにはターコイズ(トルコ石)を中心に据えた物が多いのに気づきました。興味が湧いたのでちょっと調べてみたら・・・・彼らはターコイズをスカイストーンと呼び空と水の神が宿ると信じていたのだそうです。昔からアメリカ南西部の部族にとってターコイズは神聖であり、また経済価値を持つ石でした。またターコイズは儀式になくてはならないもので、ナバホ、ホピ、プエブロは雨乞いの儀式や狩猟の成功を祈る儀式にもターコイズを神に捧げるのだそうです。また当時は鉱脈も多数あったので自然と使われるようになったようです。
鮮やかなブルーの石はとても美しく大好きなのですが、意外に脆く私達職人にはちょっと鬼門的な石です(笑)。
でも魔除けや癒しのパワー等も持っているそうなので、旅行い良く行かれる方やストレスの多い方は一つ持っていても良いかも知れませんね。

(2015.1.9[Fri])


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