2015年03月
刻印
ゴールドの刻印について。ゴールドの24K,18K.14Kなどという表示の意味ですが。純金(100%が金でできていて不純物をまったく含まないもの)を24Kと言います。24/24が100%なので、18Kは24分の18つまり75%が金でそのほかの25%が他の金属を使用しているということなのです。14Kは、14/24がゴールドで、残りの10/24に銀や銅、パラジウムと言う金属を使用しているんです。純金は柔らかく伸びやすい性質を持つ金属なので、他の金属で割ることにより耐摩耗性や強度、硬度を高めることができるのです。
(2015.3.27[Fri])
イヤリングの修理
ここのところ、あまりやりませんでしたが、久しぶりにこの前、イヤリングのバネの調整という仕事をしました。恐らくですが、ピアスの方が主流になっているように思える現在、以前よりもイヤリングの仕事は少なくなったように思います。イヤリングが落ちてしまわないように、バネの働きを強くしたり、その反対に、長時間身につけていても不快にならないようバネの働きを弱くしたりしますが、イヤリングが落下しないようなバネの力は保ちつつ、不快にならない強さをキープするというのは、なかなか塩梅が難しいです。人によって、身につけたときに快適に思えるバネの強さには差があり、また、耳たぶの厚さも個人差がかなりありますから。調整は最初のバネの強さから考えて、どのくらいが丁度いいのかを想像しながら行います。一気に弱くしたり、強くしたりすると修正がきかなくなるので、少しずつ変えながら作業をしています。バネの形状によっては、簡単に調整できないものもあり、結構手間のかかってしまうものもあります。そう言えば、バネの調整とはあまり関係ありませんが、耳当たりを良くするために、シリコンのカバーを装着することもあります。バネは調整していませんが、耳へのあたりが少し軽くなるので、装着時の不快感が軽減されるようです。さてさて、そんな繊細なイヤリングですが、なんだかんだ言っても、紛失しやすいので、やはり身につける際は、落としてなくしてしまわないよう、十分ご注意を。なくすとショックですからね・・。
(2015.3.18[Wed])
銀器
昔から、食器やフォトフレーム、ボールペン、ベビーギフトなどに銀製品や金製品などの品があります。銀や銅のコップで飲み物を飲むと殺菌作用が働いて味がおいしくなる。なんて話しを聞いた事があります。(本当らしいです。)昔、銀は魔除けの力があると言われていたそうでベビーギフトによく選ばれます。また硫黄や酸に反応して色が変わるので毒見用の食器ともされていました。銀食器は長時間放置していても色が黒ずんでくるので使用前後のお手入れが大事ですね。近年ではステンレスなどの合金の物のほうが一般的ですね。安くて丈夫、お手入れもしやすいです。ただ、鉄くさい臭いがしたり錆びたりする事があるので長く使うのであれば銀や銅などの食器の方が使い勝手が良いのかもしれません。仕事で銀製のスプーンなどの磨き直しなどをすることがあるのですが銀製品はステンレス製などの物と違いほとんどメッキやコーティンなどされていないのでしっかりとした磨きをすることが出来ます。 高級感や金属の味わいが出るのが貴金属器のいいところですよね。自分もいつかは銀製のアイテムを手にしたいと思っています。自分がまだ触った事がないのが金とプラチナ製の食器です。純金製のコップなど存在するのですから弊社に磨きの仕事がきてもおかしくないはずですが、中々めぐり会えません。やはり高価ですし銀と違って極端に変色もしないので、使用してなくてもインテリアとして飾っておく事の方が多いのでしょう。比重も銀の1.5倍ぐらいはあるので普段の使用にはあまり適さないでしょうね。とは言え1度位は手にしてみたいものです。
(2015.3.7[Sat])