2015年05月

淡水パール

淡水パールは、ヒレイケチョウガイという淡水貝を母貝として作られる真珠です。
アコヤ真珠との1番の違いは、「核」をいれてつくるかどうかということです。淡水パールは核を入れずに養殖される為、ほぼ100%真珠層でできた真珠です。
あこや真珠が6mm珠なら6mm珠用の、8mm珠なら8mm用の核を入れるのに対し、淡水パールは無核ですので、その大きさになるまで湖の中で大切に育てられます。8mmの淡水パールを作るのには約7〜8年かかるといわれています。
最近では、核を入れて様々な形に作られたファンシーパールといわれるものもあります。◇、☆、ハートなどがあります。又、12mm以上の大珠の中には核を入れて大珠にしたものもありますが、核の素材にワシントン条約に抵触するシャコガイを使ったものがあるようですので、注意が必要です。

(2015.5.28[Thu])

お金の話

紙幣や硬貨は電子マネーが普及してきた今でも消費活動には欠かせませんね。普段使われているお金の他に記念硬貨や記念紙幣(国内では稀)があります。オリンピック記念や新幹線の開業記念、復興支援など種類も豊富できっとご覧になったことがあると思います。世界各国でも同じような貨幣が発行されていますので、今日は海外のちょっと奇抜な記念貨幣をご紹介しましょう。
 イースター島の10ドルコインにはモアイ像が描かれています。銀色の硬貨に金メッキされたモアイが目立つ、旅行記念にぴったりなコイン。実は仕掛け絵本のようにモアイが立ち上がるようなギミックがついています。これは飾り甲斐がありますね。
 パラオの銀貨には本物の真珠が埋め込まれているものがあります。真珠貝の形そのままを模した硬貨の内側はホログラム処理によって真珠光沢そっくりのテリ、そこに真珠の粒を埋めてあるこの硬貨はとても人気があるそうです。
 トリスタンダクーニャという南大西洋の島国では、超音速旅客機コンコルドの記念硬貨が発行されていました。コンコルドの最終フライトから10年を記念したこれは、なんとコンコルドの機体に耐熱財として使用されたチタン合金の欠片が埋め込まれています。これはロマンですね。
 他にも政治的な理由で肖像の部分が打ち抜かれた紙幣(ザイール)や、大戦後のハイパーインフレによって急遽発行された1亥(がい:1兆の1億倍 )ペンゲー紙幣(ハンガリー)など、調べてみると興味深いものや面白いものが沢山ありますよ。

(2015.5.18[Mon])

リングの内側

リングの裏側やペンダントトップの裏側なんて、あまり見る機会がないので、ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、通常この辺りに、その金属の種類を示す「金性」が入っています。
具体的に言うと、18金であれば、「K18」とか「750」と入っています。
これがプラチナだと「Pt900」などの表示で入っていますが、後ろの数字の部分は、主体となる貴金属の含有率を示しているので、その種類によって表示は異なります。

我々は、この金性を目安にリングをサイズ直ししたり、ネックレスの切れを直したりするので、作業に取り掛かる上で、非常に大きな意味を持っています。
修理の際に、多くはガスバーナーを使うので、この金性が間違っていると大変で、修理品が溶けてしまうなんていうトラブルにもつながります。
見た目は金色の場合でも、それが金かどうかはわかりませんので。

あまり、見かけることはありませんが、特殊な金性の中には、表面のみ、その表示の金属であることを示すものもあります。
磨くと色が変わってしまったりするので、あまり作業には入りませんが、見つけると、金性がわかっていて良かったと、非常に思います。
金性刻印は地味ですが、大切ですね。

(2015.5.12[Tue])


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