2015年10月

トパーズ

語源はギリシャ語で「探し求める」を意味する「topazos」{トパゾス}です。
探し求めるとは壮大な感じがしますが、産出地である紅海の島{トパジオス}英名{セントジョーンズ島}の周辺が霧深くて、島を探すのが非常に困難だったからだそうです。
トパーズは「黄玉」と書き、「おうぎょく」と呼びます。誠実という石言葉を持っていて
勇気を持って未来に進む為のサポートをする石といわれています。
11月の誕生石で「友情・希望・潔白」という意味もあります。
熱処理をしたものや、照射処理をしたもの、双方の組み合わせなど色により処理方法が
異なります。
照射処理をしたトパーズは一般的にグリーンブラウンになり、これに熱を加えると
グリーン→ブルー→無色になっていきます。
熱の加え加減で色が変わります。

(2015.10.20[Tue])

ストラップ

キーホルダーや携帯ストラップのお直しを受ける事があります。K18やプラチナのチェーンのタイプの物やシルバーのチャーム付きの物など様々です。預かる品はご使用済みの物が多いのですがブラブラとよく動くアイテムなので色々な個所がくたびれているパターンが多いです。金属とは言え披露や摩耗ですり切れてしまうことがあります。ストラップですと紐で金属をつなげているので紐が切れて紛失してしまわぬよう注意が必要です。
キーホルダーや携帯ストラップは現代では馴染みものですが、これらの起源はというと、日本では根付けにあたるのかと思います。着物の時代ではポケット無かったので帯に通してぶら下げていたわけですが、帯の目立つ個所に根付けがくるので装飾品としての価値も高かったのだと思います。根付けは彫刻品の物が多かったので根付師と呼ばれる職人も多く存在しました。弊社では根付けに丸環を取り付けてチャームとしてリホームする依頼を受けたりもします。携帯ストラップと根付けは日本独特なものなので海外の方には珍しく人気もあるようです。海外のキーホルダーや携帯ストラップのようなアイテムといったら、トグルとカデナと言った所でしょう。日本人としてはこれらのアイテムのほうが興味が高いのかなといった気がします。こちらは引っかけるというよりロックしてぶら下げる感じでしょうか。構造もしっかりとしておりブレスレットやネックレスのチャームとして扱われている事も多いです。カデナは中にバネが入っている物がほとんどで、汗や水などでサビが生じてしまいます。開かなくなった。金具の遊びが大きくなったなどのお直しとしてバネの交換や金具のメンテナンスをする。といった事が修理内容として多いです。
キーホルダー、ストラップ、根付、カデナと言ったアイテムには下地の金属に厚めのメッキコーティングを施してある場合や、熱の加えられない素材の物も多く存在します。これらの物は修復が困難になるので思い入れのある品でしたら自身でのメンテナンスや取扱の注意の心がけも大事です。

(2015.10.13[Tue])

難しいサイズ直し

本日、コンビのリングのサイズ直しをしました。
字面だけみると、芸人さんのリングみたいですが、もちろんあっちの方のリングです。

そう、異素材のリングです。

プラチナとゴールドが一般的で、あとは、ゴールドとシルバーなどがありますが、1グラムで数千円するゴールドとそれほど高価ではないシルバーの組み合わせは、少しもったいないような気がします。
勿論、商品としてはいい具合に仕上がっているので、特にいけないことはないのに、何ででしょう?

一般的には、サイズ直しをしたくても、お断りされることも多いようですね。

ゴールドとプラチナであれば、どちらか一色で足す方法と、二色しっかり使って、本来の姿と同じように直す方法がありますが、どちらも一長一短で、一色だと見栄えは悪いのですが、工程が単純になるので、割と安くできます。
反対に、二色で足すと、綺麗に仕上がる反面、かなりの手間がかかるので、金額的にそこそこのお値段になってしまいます。

今回は、しっかり二色使って作業しましたが、仕上がりはそれなりに良かったのでは?と個人的には思っています。

さすがに、手間はかかりましたけれどねー。

(2015.10.2[Fri])


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