2015年11月

修理

貴金属の修理屋さんなので、指輪のサイズを直すとかネックレスの切れたのを直すとかをメインに仕事してきましたが、段々と気づかないうちに貴金属ではない商品の修理というのも増えてきましたね。
以前は糸を替えると言えば真珠でしたが、最近は天然石を使ったネックレスやブレスの糸やワイヤーを替える仕事が多くあります。
他にもガラスを石留めしたアクセサリーや、メッキをしたアクセサリーなど貴金属業界ではあまり扱わなかった製品の修理と言うのも増えてきたので、それに対応する為にいろいろとパーツを仕入れなければならない必要性も出てきました。
貴金属のパーツでしたら、問屋さんにたのみますけど、アクセサリーのパーツだと、それ程同じパーツは必要ないので、極少量を自分たちでお店に買いに行ったりします。
アクセサリーのパーツは種類が豊富ですよね。
留め具のメッキの色だって、普通に金色の物から、銀色、ピンク色、古美仕上げした銀の色、真鍮色などなどたくさんあるので、修理のたびに仕入れなくてはならない事が多いように思います。
そう言えば、使い切っていないパーツの在庫がどんどん増えていっているような気が・・・・。
なんとか上手く使いきれるようそろそろ工夫が必要な今日この頃です。

(2015.11.25[Wed])

雑感

バブルが弾けて世界不況の引き金になるとか物騒な話が絶えない中国が、月面に無人機の着陸を成功させたそうで。
それに気を良くしたのか次の探査機は月の裏側に行くとかで、まぁ裏側に行ったところで代わり映えはしないんですが・・・。
何の為に月を探査するかというと、月にあるヘリウム3やレアアース、チタン、ウランなど地球では貴重な資源が満ち溢れてるのでそれを手中に収めようと言うわけです。特にヘリウム3はクリーンな核融合発電が可能になるものなんだそうで、独占できれば1万年分の人類のエネルギー需要を解決すると同時に世界を牛耳れるわけです。

そうは言ってもすぐに可能な技術でもないので現実味はないですが、あれこれ考えると恐ろしいことですね。
さてその中国に価格の面で追い越された太陽光発電用のソーラーパネル。
次世代のパネルはシート状でペラペラの、厚さ1ミリ以下の自由に折り曲げたりたたんだりできるものなんだそうです。素材もシリコンではなく炭素などの有機物をフィルムに印刷して作るので大掛かりな製造装置がいらないので価格も抑えられるようです。
さらに透明にしたり自由に色付けも出来るのでおしゃれな使い方もできそうですね。
輸入シリコンを使わないこの電池が可能になれば、資源外交に振り回されるリスクを回避できるので資源のない日本にはメリットが大きいものです。
そう言えば月には宝石になりそうな資源も沢山あるようですので、ずっと先になりそうですが原産が月のジュエリーなんて言うのもありになる時代が来るんでしょうね。

(2015.11.19[Thu])

色々な金属

貴金属以外でこの仕事をしている中でよく触れる金属として鉄、真鍮、ステンレス、銅などがあります。これらの金属は主に工具や何かのパーツとして使われています。銀、ゴールドやプラチナは割と柔らかい金属で融点はゴールドが1063℃、銀が961℃、プラチナは1772℃です。鉄の融点は1538℃ステンレスで1400℃前後になり硬さも鉄、ステンレスのほうが硬く安価なので扱いに便利です。といっても鉄はずっと昔から使われているので工具として使われているのは当たり前の話ですね。金槌、ヤットコ、タガネ、鋸刃などなど。鉄には鋼鉄と軟鉄があり加工や扱いに若干の差があります。鏡面仕上げをしている鋼鉄のタガネで飾りを掘れば仕上げ要らずのピカッとした模様になります。さらにハイス(高速度鋼)が使われている線引き盤や当て金もあるので用途によって扱いこなせれば人の手で仕上げるより綺麗な物が出来上がります。
当たり前な話しですが溶けた直後のプラチナをステンレスのピンセットでつまんだり鉄製のアケ型に乗せたりしてしまうと工具が溶けてプラチナと混ざりあってしまい使い物にならなくなってしまします。
貴金属を扱う仕事なのですが普段触れている金属の特性と長所短所を理解していくことも物作りには大切な事だと思います。

(2015.11.13[Fri])

宝石の採掘

みなさん「宝石を買うのと、取るのではどちらが安くすむのだろう」と思ったことはありませんか?
一般的には宝石は非常に高いというイメージがあるので、「取った方が安くすむのでは?」という意見が多いと思います。
テレビの企画などでもたまにやっていますが、採掘の費用自体では黒字だったのですが、旅費や、それに費やした時間などを総合的に考えると、やはり買った方が良い気がします。
採掘体験が出来るのは貴重な経験なのですが、身につけるようになるには、石を加工し、
石をおさめるリングやペンダントなどを作る。そこには色んな業者が入ってきます。
そうなると費用は格段に跳ね上がってしまいます。自分一人で出来ればいいのですが、すべてを一人でこなせる人は居ないでしょう。

あと意外と思うかもしれませんが、日本でも「宝石の採掘」は出来ます。
かなりの種類が見つかっているのですが、ただ採れても極微量だったします。
商業的にも日本だと人件費が高かったりして、採算が取れないので成り立ちません。
調べてみると結構色々な所で採掘体験が出来るので、一度経験してみるのもいいかもしれません。

(2015.11.5[Thu])


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