私どもの居る業界では一般的にはあまり使われていない言葉が幾つかありますが、今回は目方についてのお話をさせていただきます。 一般の方はものの重さを表す時には大抵グラム、キログラムを使いますが、私どもはキャラットを使うと以前にお話したかもしれません。 この単位はスペル違いで2通りあります。 まず、ダイアモンドに使うCarat. 現在は、1カラット=200ミリグラム(=0.2グラム)と規定されていて、語源はアラビア語のquirrat(デイゴ)か、ギリシャ語のkeration(イナゴマメ)だといわれてまして。宝石の重さを表すのに用いられた「デイゴ(イナゴマメ)何粒分の重さか」という単位が起源だとされています。 もう一つは金製品に使われるKarat. こちらは金製品の金の純度を24分率で示す単位で、日本では「金」という略称で、24金や18金などと呼ばれることもあります。 さてもう一つ、匁(もんめ)ってご存知ですか? これは日本で昔から使われていた単位です。 日本の尺貫法という質量の単位で、1891年(明治24年)の度量衡法により、正確に3.75グラムと規定されました。現行の計量法でもこの換算値が維持されていますが単位名称「もんめ」が使用することができるのは真珠の質量の計量にのみ限定されています。 さすがに現在は私どももこれを使うことは滅多にありませんが、地金の単位として使うことがたまにあります。 皆さんが身近に手にできるものとしては5円硬貨があります。これは1匁と決められています。 余談ですが昔の子供がよく太った子をからかう歌がありましたが、あの中の100貫ってどれ位だと思います? 1匁の1,000倍が1貫でつまり3,75 X 1,000 = 3,75Kg 3,75Kg X 100 = 375Kg! こりゃ重いですね
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