2017年06月

地金

純金積立、Pt(プラチナ)積立等など最近ではコマーシャルでもよく聞くようになりました。
投資(ETF)と積立の違いはというと、資金があり短期間の取引が投資、長期又は期間を決めて低予算から取引して貯蓄していくのが積立です。(詳しくは証券会社等に質問していただきたいです。)というのも弊社のような修理等で金、Ptを扱っていますが、どちらかというと消費する側で貴金属の売り買いは貴金属屋さんと取引をしています。相場のタイミングよって値段が変わるので材料費は時価という事になります。ですがコロコロと値段を変えるとお客様との信用や値段表、リストなど変更のコストがかかります。中小企業程度の会社ならさほど問題は無いのですが全国展開しているような大企業には難しい問題になります。2007年の純金相場はおおよそ\3000/g、2017年現在で\4500/g前後、10年でこれだけ差がでてしまうといつまでも同じ金額でという訳にはいきません。純金とPtの話しをしましたが、当然なことにこれ以外の金属の相場も上がっています。銀、銅、アルミなどもそのなかの一部です。単価が安いのでそこまで気にはならないと思いますが1.5〜2倍に上がっている物もあります。しかし、相場に左右されない物も存在します。日本では硬貨がそれにあたります。硬貨は大きさ、重さ、割金等が定められているので今も昔も同じ量の金属で同じ値で扱われます。実のところ近年の地金相場の上がりっぷりで額面金額よりも金属の重さで等で物として値段が上下している硬貨も複数あります。例えば、1円玉です。製造初期のコストは知りませんが、現在では1枚造るのに3円前後かかると言われており造った分だけ国は赤字になります。他には記念硬貨が有名です。記念硬貨がありますがこれは1枚約の重さが決められているので相場と相談をして銀行で換金をしないと物の価値として損得する場合があります。あくまでも地金や物として考えた場合の話しなので相場の関係無しに1円硬貨は1円、500円硬貨は500円、10万円金貨は10万円です。歴史で相場によって銀貨や小判など質や大きさを変えたということ習ったと思いますが、今の経済を考えると質や形を変更する硬貨が出てくるかもしれませんね。

(2017.6.26[Mon])

梅雨の時期

楽しみにしていたゴールデンウィークもあっという間に終わってしまい、今度はちょっと憂鬱な梅雨がやってきますね。
水不足になってしまわないよう、ある程度の降水量が必要だという事はわかっていますが、出掛けるとなると少し億劫ですよね。

梅雨になって湿度が上がると、少し憂鬱な事がもう一つあります。
そう、銀製品の変色です。
湿度がかなり高い日だと、朝一番で鏡面に仕上げておいた物が、夕方くらいには少し黄色っぽく変化していることがあります。
週末から翌週月曜日までほっといて置いたりすると、もう完全に黒ずんでいるなんていう現象も・・・。
あまり知られてはいないのかも知れませんが、銀製品の磨きは他の貴金属よりも手間がかかるので、変色していると
精神的かなりにショックなんですよ?
まあ、文句を言っても仕方がないので変色してしまったら、大人しく磨き直すしかないのですが。

皆さまの銀製品もこれからの時期は変色に気をつけたほうが良さそうです。
特に雨が続いて湿度が高くなっている日は要注意。
乾燥した冬に比べて、数倍の速さで変色していきますので、出来るだけ乾燥した場所に保管することが賢明かと思われます。

(2017.6.13[Tue])

修理

お店に直しのジュエリーを持っていくと修理伝票のようなものを書くと思います。品名とお直し内容、出来上がり日等書くと思います。例えば、プラチナのダイヤモンドリングを持って行ったとします。すると品名には、銀色金属透明石付きリングの様に書かれることがあるとおもいます。シルバーでキュービックジルコニアのリングを持って行ったとしても同じように書かれると思います。これは、昔伝票の書き間違え等を利用した詐欺が流行ったからと聞いています。(諸説あるとおもいます)もしプラチナでキュービックのリングをプラチナダイヤモンドリングと書いてしまった時、出来上がりお渡しの時にお客さんに伝票と違う石が留まっている。と指摘されてしまうと最悪の場合キュービックを無償でダイヤに変えて返さなくてはいけなくなります。これはかなりの損失です。色石なんかは特に注意が必要です。青色の石なんて言ったらいくつもの種類があり値段もピンキリです。地金は頼りは刻印だけなのでPt900と入っていても実はシルバーにPt900刻印。なんて可能性がゼロなんてことは無いので何色金属と記載することになります。少しアンニュイ記載の方がお店的には安全のようです。
何度も来てくださるお得意さんや業者さん相手だと信用も確立していますからこんなに回りくどいことはしないのですが、仕事に慣れてしますとうっかり書き間違えて品名と商品が合わないなんてことも無くはないと思います。
お客さんから物を預かるうえで、品名を書くというのは大事な作業ポイントになりますね。

(2017.6.5[Mon])


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