宝石の美しさを引き出すために施されるのがカット、研磨加工です。 それぞれの宝石の性質や特徴を生かすための研磨技術が必要となります。カットの種類は大きく分けて二種類に分かれます。 角度の異なる多面カットされたファセットカットとドーム状に研磨されたカボションカットがあります。 ファセットカットの多面カットは内部からの輝きをより美しくみせるために、入ってきた光を反射させる役割があります。カットの種類も豊富で 一番よく目にする円状のラウンドカットや、楕円状のオーバルカット、ラグビーボールのような形のマーキーズカット、 雫状のペアシェイプカットなどがあります。マーキーズカットのような先端の尖った角のあるカット石は欠けやすい傾向があります。 一方オーバルカットは有機質の石が多く施されているカットで半透明もしくは不透明石に施されます。 ドーム状に研磨加工することで表面の艶や模様を美しく見せることができます。またドームの角度はキャッツアイ効果(シャトンシー)や スター効果(アステリズム)といった一部の宝石にみられる独特の光学効果によって変わってきます。
|