2018年08月

挨拶

おはようございます。こんにちは。こんばんは。挨拶は日常の基本ですね。
4〜5年前4でしょうかTVの番組で大学生が集まって「挨拶は必要か!?」
という議題で討論する番組がありました。自分としては挨拶というのはごくごく自然なもので必要、不必要といった問題では無いと思うのですが、生活環境や養育の違いで価値観も変わってきてしまったのでしょう。またメールやSNSの発達もあり言葉で挨拶を交わすのが面倒くさいと言っている学生もいたようです。会社のような組織で働いていると毎日のように同じ人に挨拶するわけでその中でこまめに挨拶してくる人、こちらから声を掛けない限り挨拶の無い人、スマートフォンを見ながら挨拶する人、どれが誰って解ってしまいますよね。それくらい挨拶っていうのは生活の中で人にインパクトを与える大事なコミュニケーションだとおもいます。
とは言っても日本ならではの不思議な挨拶も沢山ありますよね。若い頃疑問に思った言葉というと、例えば、朝でも昼でも夜でも仕事始めは「おはようございます。」とか、すれ違う度に「お疲れ様です。」電話口で「○○社のAです。お疲れ様です。」お疲れ様はねぎらいの言葉なのでタイミングが違うのでは?なんて思った事があります。正しい言葉遣いや使い時も大切ですが、今思うとお互いに気持ちよく働けるように良い意味で適当な言葉や挨拶って必要だなと思えるようになりました。ITの会社ではパソコン上の会話だけで直接の会話はNGなんて会社もあるそうです。相手や環境に合ったコミュニケーションを柔軟にこなすのが社会人として大事だなと思います。
1人机に向き合う職人仕事ですと休憩時間以外は人と話すこともなく黙々と作業しています。突然の来客に言葉が出ない、挨拶できても無表情なんて時がたまにあります。ついうっかりと言いたいのですが毎日気持ち良い挨拶できるように心掛けて生活していきたいです。

(2018.8.23[Thu])

仕上げのこと

仕上げや磨きの話しはこのブログでよく上がっていると思いますが。今回も磨きの話しをします。
金属の光沢研磨には大型のバフ(バッファー)や手元で使うリューター(ハンドピース)を使うと言うことはご存知の通りです。要所要所でバフ布やリューターポイントを変えて磨いていくのですが中でも比較的難しい研磨は凹面の磨きだと言われています。オーソドックスな物をあげると、スプーンや銀食器のサラダボールのような深皿なもの、コップなどジュエリーやアクセだと半球体のパーツ凹側ですとかデザインの溝の中などです。凸面は飛び出ている個所をバフ等で当てて研磨しフラットな面を目指していきます。変わって凹面は、磨きたい部分がフチより深く下がっています。ですからフチとなる部分を削ることなくフラットな凹面を目指すことになります。
凹にピッタリと合うバフ、リューターを使えば?と思うかもしれません。でも凹に合うバフを誂えるのは簡単ではありません。一番深い個所にバフが、リューターが、届かないなんて事は多々あります。さらにバフもリューターも磨きに使っていると擦り減って形が変わってしまいます。時には磨いては整え磨いては、、、なんて事もあったりします。スプーンやお皿などは半球体の面ではなく種類やブランド深さやカーブが違うのでバフの形頼りとはいきません。当たりの角度やバフの速度調整など必要になります。コップなどは棒状(長めの円柱状や三角錐状)のバフを突っ込んで磨きます。手仕事ですとバフが当たって研磨している所は目視できないので職人の手の感覚での磨くことになります。工房よっては長年のキャリアの積んだ職人にしか凹面の磨き仕事は作業させないなんて所もあるようです。
外食などでスプーンを見てこれを磨いたのはどんな職人だろうなんて思う時があります。

(2018.8.14[Tue])


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