2019年08月

真珠と貝の結晶



「月のしずく」や「人魚の涙」とも呼ばれ多くの人々を魅了している真珠が、どのようにできるのか知っていますか。
天然では貝の体内に偶然入り込んだ砂や貝殻のかけらが中心核となって、数百枚〜数千枚もの真珠層が重なることで虹色に輝く珠ができるんですよ。

真珠層とは貝殻の内側にできる虹色に輝く面とおなじもの。
その真珠層は内臓と貝殻の間にある“外套膜”という薄い膜から分泌される結晶によって作られます。
不思議なことに、外套膜はカケラになっても体内で生き続けるため、内臓の中で結晶が分泌され続けて、美しい真珠へと成長するのです。

養殖では真球の真珠を作るため、外套膜のカケラと一緒に“核”といわれる丸い芯を埋め込むのですが、最近では雫やハートや星型などの核を使った可愛らしい形状の真珠を作ることもしているんですよ。

フォーマルシーンで使われる華やかで気品のある真球パールジュエリーも素敵ですが、デートやちょっとオシャレのときに、可愛い形の一粒パールネックレスを付けて出掛けるのもいいですよね。
今後はもしかしたら、十字架や三日月、さらには犬や猫などの複雑な形をした一粒パールができる日がくるかもしれませんね。

(2019.8.28[Wed])

本物のパールと偽物のパールの見分け方


本物のパールは偽物のパールに比べて重さがあります。偽物の真珠はプラスチックの核にパールエッセンスを吹き付けて作られているものが多いので、本物に比べると軽いです。
ただし比べる物がないとどちらか分からないです。
本物のパールは冷たい
手に乗せるだけでは分かりにくいですが、体の冷えている部分に当てると本物のパールは偽物のパールよりひんやり冷たい感じがします。
本物のパールはパール同士をこすり合わす。
パールをこすり合わせるのは少し勇気がいりますが、本物のパールは卵の殻のように、こすり合わせるとザラっとした感触があります。偽物はこすり合わせてもツルツルしているので直ぐにわかります。

(2019.8.21[Wed])

真珠とメッキ

WGにパールやシェルが接着されているジュエリーの仕上げ依頼は頻繁に来ます。こういったメッキをかけられない石などが接着してある商品は作業前に塗料剥離剤に浸けて取り外します。
そして仕上げ後の検品が終わった最後の最後に再び接着をします。このほかにもラバーやガラス、革製品の接着もしたりします。くっつける素材によって接着剤の種類も使い分けています。
くっつけばなんでもいいというわけでもなく、硬化時間や硬化後の硬さにちがいがあります。弊社では十数種類の接着剤で日々作業しています。
 ところでバイオミメティクス(生物模倣)という言葉をご存じでしょうか。生物の機能や構造を分析して新しい技術や発展に活かす科学技術を示すもので、
例えば新幹線の先頭車両の尖がった形は鳥の空気抵抗を減らした嘴の形を模しているなどだったり、蓮の葉っぱの撥水構造からヒントを得たのがカップヨーグルトの裏ブタだったり…
接着剤業界ではフジツボの船底や岩などいろいろな素材にくっつくことやどんな波にも水中で剥がれない構造に着目しているそうです。
人の生み出す案だけでなく生物の機能構造から生活を豊かにするヒントを得るというのは発想も目の付け所も面白いですね。

(2019.8.13[Tue])

サイズ直し

指輪のサイズ直しをしていると、時々大幅に大きくしたり、反対に大幅に小さくして欲しいという依頼があります。
K18なのかプラチナなのか、またどういった種類の石が留まっているのかによって出来る出来ないの判断がされるのですが、この判断もなかなか難しい所です。
作業が出来る場合は、そのまま指輪を切断してサイズ直しを進めていきますが、一番の難関は切断後の指輪を丸く変形させる工程でしょうか。
指輪は一番弱い所から曲がってきやすいので、何も考えずに曲げてしまうとその部分から折れてしまったり、歪んでしまったりするので弱いところを上手くカバーしながら曲げて行く必要があります。
どこをどの位曲げていくか考えながら作業を進めて、綺麗に丸くなってくれれば一安心。
第一の難関は終了です。

(2019.8.1[Thu])


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