2019年12月

クリスマス

社会人になってから一年が過ぎるのがあっという間に感じるようになりました。暦の上では秋なのに30度近い日があったりして衣替えもうやむやなまま、木枯らし一号も吹かずに冬が来てしまいました。
12月というとジュエリー業界もクリスマス商戦に向けて力を一層入れる時期ですね。ですが今年のクリスマスは去年までと違って増税後であることと、24.25日が平日なこともあり、これらがどう業界に響くのでしょうか。

イベント事という括りにはならないですが、年末には新年を迎える準備として大掃除もありますね。
細かい作業が多いこの仕事は工具もたくさん使いますので机の上が散らかり気味になります。特に手元で削ったり磨いたりする際に使うリューターのポイントは軸が見えそうなほど使い古してボロボロになっても、
すり減り具合が自分のクセ通りで使い心地が良く、捨てずに溜めてしまいます。
新品のポイントでは大きさが合わず、小さく削らなければならない時などに使い古して小さくなったポイントを少し加工するだけで済んだりするので
ボロボロになったからすぐに捨てる、というのではなくそこから使い道を見つけることも大切だと思います。
とは言え年末に何から何まで慌てて掃除するのは大変なので日頃から簡単に片づけられるところは片づけていく心がけは必要ですね。

(2019.12.27[Fri])

水シミ

今日の仕事の中に磨きの仕事がありましたが、やはり磨きの仕事というものは繊細なものです。
プラチナにゴールド、シルバーと何でも磨きますが、プラチナはなかなか傷が取れず時間がかかってしまうのに対し、シルバーは細かい傷が残り易くて扱いが難しいです。
また、シルバーは変色し易いので、折角綺麗に磨いても変色してしまってやり直すこともしばしば。
結果、丁寧に磨いてから十分に汚れを落とし、水ジミが出来ないよう素早く乾燥させて終わらせることがコツと気づきましたが、これはただ単に丁寧にやればいいということでもあるように思います。
シルバーの磨きは磨きの基本ということなんですかね?

(2019.12.24[Tue])

並行輸入品と正規輸入品の違い

今はネット時代なので、並行輸入品という言葉を色々な所や物などで目にすると思います。
その違いを知らない人が意外と多いのですが、簡単に言うと「正規ルートを通って輸入されたかどうか」になります。

正規輸入品とは日本の正規代理店が輸入し国内に流通させる流れです。
一方、並行輸入品は日本の正規代理店を通らず第三者が輸入・販売することになります。

並行輸入品と聞くと、あまり良いイメージがありませんがメリット・デメリットはあります。
一番のメリットは価格の安さでしょう。有名な海外ブランドほど日本国内で安売りなどはしませんから。
並行輸入の場合は為替の変動などで安く仕入れられたりするので販売価格を抑えることが出来ます。
ネットなどで有名な通信販売業者を見るとよく分かると思います。
また、日本未発売の商品なども結構多かったりするのでマニアなどには魅力なのかもしれません。

デメリットの部分ですと、正規代理店を通っていないのでアフターケアが受けられない場合が結構あります。
並行輸入品を購入するときは、何か製品にトラブルが起きた時の対応策を考えておいた方がいいでしょう。
また、「並行輸入品って偽物?」と思う方もいらっしゃいますが、流通経路が違うだけで製品そのものはメーカー正規品ということにはなりますが、この部分は業者さんよるとしか言えませんね。
ただ、正規品と違って100%安心ではないということは覚えておいた方がいいかもしれません。

(2019.12.13[Fri])

日本のダイヤ

日本ではダイヤモンドは採れないといわれています。
鉱物などの本を見ても日本では採れないという記載を目にします。
でも実は日本でもダイヤモンドが発掘されたことがあります。
2007年頃に愛媛県で日本初の天然ダイヤモンドは発見されました。
ダイヤモンドは地学的に日本のような地質の新しい場所では産出しないと
言われていましたがそれを覆す発見でした。

しかし残念ながら発見されたダイヤモンドの大きさは「1000分の1ミリ程度」で、
顕微鏡でも結晶が見えない程度の大きさであるとのことです。
なのでジュエリーに加工して何か作る〜といったことが全く考えられない大きさになります。

他の宝石でも、日本では採算のとれる宝石材の産出は皆無と言われています。
単純に国土が小さいからとか島国だからということではなくて、地学的に宝石が生成される条件があまり揃ってないとのことです。
世界を見ると、同じ島国であり、北海道より小さいスリランカでは、ルビー、サファイア、アレキサンドライトなど
約20種類の宝石が産出されるそうです。
なんとも羨ましい限りです。

でも、どんなに小さい欠片でもダイヤモンドが日本の土の中から出てきたのだから、どこかにジュエリーに出来る大きさの物が埋まっているんじゃないかと期待してしまいます。

(2019.12.3[Tue])


バックナンバー
©All Rights Reserved 2009 TAO & COMPANY Inc. Yokohama, Japan
Powered by HL-imgdiary Ver.3.00 Beta