2020年01月

スリ板

私達が作業をする時は、多くの場合「すり板」の上で作業をします。

すり板とは、机に固定した平たい木の板のことで、この上で主にヤスリがけや糸ノコで物を切ったりします。
作業するものを手だけで持ってヤスリがけをするとどうしても力が逃げていまい、手元もグラついてしまいうまくヤスリをかけることが出来ません。
そのため作業するものを手で持ち すり板にあてがってヤスリをかけます。
すり板はとても重要な物ですが、本質的にはただの木材なので、単価も安く作業物と一緒にガリガリ削ってしまっても問題ありません。

職人さんごとの好みや、作業物に合わせた形に加工して使用します。当社の中でも職人ごとに実に様々な形をしています。

すり板に使用される木材は主に「朴の木(ほおのき)」と「樫の木(かしのき)」です。
朴の木は柔らかい部類に入る木材で、刀や刃物の鞘などに使用されている木材です。加工がしやすく、柔らかいので品物にムダな傷をつけにくいのが特徴です。
樫の木は反対に堅い部類の木材になります。
木刀の材料などとして使われているようです。
堅いためエッジのきいた形に加工して使用したり、朴の木よりも細い形にして使用することも出来ます。また加工した形が朴の木よりも作業中に崩れにくいのが特徴です。
私はこの樫の木のすり板の角に手をぶつけて手を切ったことがあります(笑)。

個人的なイメージでは、歴の長い職人さんは樫のすり板を使っているイメージがあります。お話を伺ってみると昔は工具屋さんに樫のすり板しか売っていなかったそうです。

(2020.1.31[Fri])

似合わせテクニック



好きな色やデザインってありますよね。
その好きな色やデザインが自分に合わなくて、身に付けるのを諦めたことってありませんか。もちろん周りの目を気にせず楽しく身に付けている人もいると思います。でもせっかくなら周りからも「素敵ね」「似合うね」と言ってもらいですよね。

そんな時にオススメなのが『似合わせ』というテクニックです!『似合わせ』とは、自身の肌や目の色に合った色とデザインを用いる事で、自分に合わないなと感じるものを上手に使いこなせるようになる方法なのです。

肌の色が白い人は白黒や赤青などのコントラストのはっきりした色が合いますが、中には淡い色や落ち着いた色の方が好きという人もいますよね。白い肌の人はシャープでクールなデザインや色が合い、淡い色や落ち着いた色はどこかぼんやりとして冴えない印象になってしまいます。
このように好きだけど似合わないものを使う時は、自分に合う色やデザインと一緒に身に付けてしまえばいいのです。ポイントとして、「服のデザイン、アクセサリー・小物・メイク・髪の色」などで工夫をするといいですよ。

例えば白い肌の人がピンクのトップスを着たい場合は、「スカートは細身デザイン、アクセサリーは直線的なぶら下がりタイプ、バッグと靴は黒の革物、口紅は鮮やかなピンク系、髪は黒か濃茶」のようにすると、白い肌の人の魅力をクール系のコーディネートで引き出しつつ好きな色も取り入れることができます。

自分の肌の色とのミスマッチ感をトータルコーディネートで補うことで、今まで諦めていたものも素敵に着こなすことができますよ。自分に何色が合うのかは「パーソナルカラー診断」でチェックしてみてくださいね。
『似合わせ』テクニックを使って、オシャレをもっともっと楽しんでください。

(2020.1.28[Tue])

盗難

2019.10月にパシフィコ横浜で宝飾展がありました。そこで50カラットのダイヤモンド(ルース)が盗まれました。
そして別件ですが、11月25日ドイツの博物館から歴史的宝飾品が約100点盗まれました。
ダイヤモンドは2億円相当でドイツの宝飾品は1200億円を超える額だそうです。
個人的な意見になりますが、世界的に希少な物や美術的、文化的に価値のある物は値段の問題では無くより多くの人に見てもらい色々な事を考え感じるからこそ価値があると思います。こういった物を後の世代に残す事も現代人の役割だと思います。
盗んだ人の気持ちが理解できません。公に売買できない訳ですからこれらの宝飾品は解体され原型を残すことなく闇ルートで世に出回ってしまうのかなと想像すると残念で仕方ないです。
一職人としても歴史的なデザイン、制作技術ある物を壊されると思うと悲しい想いです。
元あるべき所へ無事に戻ることを切に願っています。

(2020.1.6[Mon])


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