2020年06月

デザイン

ジュエリーのデザイン作成をする際いくつかのセオリーみたいなものがあります。形やバランス、強度など色々と考えなくてはならないのですが中でも難しいのは全体のバランス感でこれはセンスも重要になってくるのかなと思います。
実際に形になった時の事も考えなくてはなりません。星形などの先端が尖ったデザインは身に着ける人へのケガ心配があります。S字やT字、十字などかぎ型のデザインは服やカバンなどに引っ掛かりやすいデザインです。引掛けた際のケガやアイテムの変形なども考慮する必要があります。
自分は14〜15年ほどこの業界にいるのですが昔ではNGなデザインも近年ではお店に並んでいるようで安全性や強度に不安を感じる商品を見かける様になりました。ルールや決まり事に収まってデザインしていると同じようなものばかりになってしまうという事も理解できます。一つのアイテムに対して何百通りのデザインを書き起こしてその中から良い物を一点決めるといった作業なるのでかなりの時間と労力を必要になると思います。
見た目重視でデリケートなデザインの良いのですが普段使いし易い安心感のあるデザインももっと流行っていいのかなと個人的に思う今日この頃です。

(2020.6.30[Tue])

コロナウイルス

約2ヶ月

コロナウイルスによる自粛生活でしたが、皆様如何様にお過ごしでしたでしょうか?
かれこれ30年以上月曜から金曜日まで仕事場に出てきていたわけで「仕事ないから家に居て」というのはあの3.11以来です。
危機感はありましたが、コロナ自体はそんなにヤバイものではないと認識していたので収束は早いのだろうと思ってたら他国の絡みもあってかなりかかりましたね。
一般的な事務職の方達は、所謂テレワークというのが可能な時代なので家で仕事が
出来るのはいいなぁと思う反面、どこでも仕事になっちゃうのはちょっとなとも思いました。
私どもの仕事は実体のあるものに自分で手を加えてなんぼのものなので、テレワークというわけにはいかないようですが自宅にアトリエがあれば商品は宅急便屋さんに運んでもらって送り返してというのは出来そうです。
まぁ、スター トレックやハエ男の話みたいに物質の転送が可能になれば自分が動いたり物を送ったりで簡単そうですが、いつになる事やら予想がつきません(笑)。
現実的なところでは仕事場にアバターを置いてそれを高速通信でリモートコントロースするといったところでしょうか?
これは実際医療の現場では実用化の兆しがあるようで、過疎地のお医者さんがいないところで威力を発揮しそうです。
厄介なウイルスの蔓延とか戦争なんかが起きないように世の中をよく見て選挙に行ったり声をあげたりしなければいけない世の中になってしまったので、情報を得る方法をよく考えなくてはいけないですね。

(2020.6.18[Thu])

カラーゴールド



金といえば黄金色というイメージが強いと思います。
しかし、実際には金にも色々な色があります。
カラーゴールドと呼ばれていますが定義としては「地金本体が色相を帯びた金合金」になります。
どこを切断したとしても色が同じ物を言うので、メッキなので表面だけを色づけした物はカラーゴールドとは言えません。
色味の調整は割金(特定の金属に混ぜる他の金属のこと)によって変わります。

基本的には6種類の色に分かれていて
イエローゴールド(YG)、ピンクゴールド(PG)、グリーンゴールド(GRG)、レッドゴールド(RDG)、ホワイトゴールド(WG)、グレーゴールド(GG)の6つです。
パープルゴールド、ブルーゴールドなども割金を工夫すれが出来るようです。

しかし、私たちが実際に目にする物はYG、WG、PGの3種類がほとんどです。PGは昨今海外でも人気があるため日本でも見る機会が増えてきましたね。
他のカラーゴールドが流通しないのは、やはり加工の難しさや、強度的な問題、色味が安定しないなどさまざまな原因があります。

もし、目にする機会があればそれだけで希少と言えるでしょう。

(2020.6.9[Tue])

伏せこみ留めとは

石の周りの地金を満遍なく石側に押し込める留め型を伏せこみ留めと言います。
石がひとまわり大きく見える効果が有ります。
デザイン的にもシンプルです、爪部分が無いため引っ掛かりも少なく
見栄えもいい石留の一つです。
伏せ込み留めに多く使われるのは、ダイヤモンドです
世界で最も硬いと言われる鉱物はダイヤモンドですが
割れないと思うかもしれませんが、単結晶のダイヤモンドは劈開性という特性があり
瞬間的な衝撃には非常に弱く、一点に力が加わるとすぐに割れてしまいます。
ですので、伏せ込止めの時にも割れるときがあります

ダイヤモンドも割れる可能性が有る宝石なのです。

(2020.6.2[Tue])


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