2020年10月
ロジュウム
近年ロジウムが高騰し続けています。弊社でもWGの仕上げにロジウムメッキコーティングをしますが、液中のロジウム量が少なくなってくるとメッキの乗りが悪くなったり曇りやすくなります。ロジウムメッキは酸やアルカリに強いので変色がほとんど起きないため、WGだけでなくSV商品にもかかっていることがあります。メッキは電圧やかける時間によって厚みが変わります。なので新品仕上げでメッキをかけなおす場合は下地がきれいに見える状態まで剝がさないと元のメッキとの段差ができてしまって奇麗に仕上がりません。ただ、薄くなっている刻印の周りや深い傷がある部分はどこまで追って仕上げるか、見極める必要があります。
(2020.10.28[Wed])
水晶の種類
パワーストーンにもよく用いられる水晶ですが、その理由は「浄化」にあります。心身を浄化する作用があり、最終的に幸運を招くパワーを持つ石として知られています。水晶はクリスタル、石英、クォーツなどとも呼ばれますが、色々な種類があります。一般的に水晶というと無色透明な石を思い浮かべますが、色や内包物、形状によって種類があります。色の面では、有名なアメシスト(紫)やシトリン(黄色)なども水晶の一つですが他にもローズクォーツ(ピンク)、タンジェリンクォーツ(オレンジ)、スモーキークォーツ(グレー)レッドクォーツ(赤)、モリオン(黒水晶)などがあります。内包物では、金色や銀色の線が入ったルチルクォーツ、クラック(ヒビ)が入ったクラック水晶、水晶の中に水晶が入った貫入水晶などもあります。他にも様々な種類がありますが、その種類の多さも魅力であり、神秘的で奥深い世界に魅せられるコレクターも多いです。二度と見ないような珍しい物もあるので記念に買って置くのもいいでしょう。
(2020.10.20[Tue])
レアメタル
レアメタルのパラジウムとはパラジウムは1800年ごろに発見された比較的新しい貴金属です。白金族メタルの1つです。白金族メタルとは、共通の性質を持つ、プラチナ、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムの6種類のことで、いずれも銀白色で、融点が高く、酸化しにくく、腐食しにくいという特徴があります。ジュエリーでは、プラチナやゴールドの強度を高めるために、配合する金属で、プラチナやゴールドに含まれている事はあまり知れていないと思います。主な供給国はロシアと南アフリカで全世界の約80%を占めています。更に、年間生産量は金の15分の1しか取れない、非常に希少な貴金属なんです
(2020.10.13[Tue])
ターコイズ
トルコ石という石があります。英語ではターコイズと言います。鮮やかなブルーが特徴で、宝飾品に使われることが多く、ご存知の方も多いとてもポピュラーな石です。「トルコ石」と言うからにはトルコで採掘されたかのように思われがちですが、トルコでトルコ石は採掘 出来ません。かつてペルシャで採掘された物が、トルコを経由しヨーロッパに広まっていったことから「トルコ石」という名前がついたそうです。トルコ石という名前がつく前は、美しい石という意味の「カレース」「カライス」という言葉で呼ばれていたそうです。人間がトルコ石を宝飾品として利用してきた歴史は古く、紀元前5000年ほど前のエジプトの遺跡からトルコ石が使われているブレスレットが出土しているそうです。トルコ石は多孔質で、変色しやすいため、樹脂を含浸する処理が行われています。完全に粉末にしてしまったトルコ石を樹脂と混ぜて固め直した物も流通しているそうです。作業をする際もその多孔質に汚れなどがついてしまうと落としにくく、水分や薬品などでも変色しやすいため注意を払って作業をしています。遥か昔では視力を守る力があると信じられ、トルコ石の粉末を目薬に混ぜていたそうです。なんとも信じられない話です。
(2020.10.5[Mon])