インカローズという薔薇のように美しい色の宝石をご存知ですか。 正式名称はロードクロサイトといい、ギリシア語の“薔薇”を意味する「rhode」と“色”を意味する「chrom」から名付けられた宝石です。 13世紀頃にインカ帝国が発見したアンデス山脈の鉱山から多く産出されたことから由来して、通称ではインカの薔薇を意味する“インカローズ”と呼ばれています。 しかし、インカの名前がついていますがインカローズが発見されたのは第二次世界大戦が始まる直前。インカ帝国は発見した鉱山を採掘した後に放棄したため、インカ帝国の時代にインカローズが発見されたのではないとのことです。 インカの名前がついているのに、少し残念ですね。
石はピンク色と白色の層状の模様をしていて、層に対して平行にカットするとカーネーションのような模様が表れ、磨き上げると薔薇の花のような美しい装飾となります。 日本ではロードクロサイトの名前より「インカローズ」の名前の方で親しまれていて、バラ色の人生を象徴する石として近年非常に人気が高まっています。
可愛らしく美しい石で毎日でも身に付けていたくなりますが、その反面、硬度が低く割れやすいので扱いには注意が必要となります。 水分や油分で表面の艶がなくなったり変色してしまったりすることがあるので、汗や化粧でこすれたりしないように気を付けて身に付けてくださいね。
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