人工ダイアモンドは天然物を超えるか? 近年、科学的組成が天然物と同じ人工ダイヤが作られるようになったと話題になり、ダイヤの最大取引会社のデビアスが扱うという話でも話題になりました。 この人工ダイヤのメリットは、価格が約1/10になる事と、いわゆる紛争地域でとれるものと違って紛争の資金源にならないという事だそうです。 大手のジュエリーブランドのパンドラ社は今後人工ものしか扱わないとの声明を出しました。 こう言った動きはある意味ジュエリー界に価格崩壊をもたらすかもしれない事ですが、同時に天然物の価値を高める事にもなりそうです。 ただし、人工ものと天然物との区別がかなり難しくなったようです。 一般のダイヤモンドチェッカーでは引っかからないそうで、専門の鑑定業者に依頼しないと判別できない位くらいだそうです。 つまり人工ものを買って一般の買取業者に持って行って天然物と偽って売れば数倍の値段になるといった事も可能になってしまう訳で。 コレはかなり際どい話になります。 そもそもダイアモンドというのはおよそ10〜30億年前に地下160キロで炭素にとてつもない高温、高圧がかかって成形されたものがマグマに乗って地表近くまで運ばれたものを人間がせっせと掘り起こしたものですから、人工的に生成したものをダイアモンドと呼べるのかという議論が当分は続くでしょうね。 今後もこの問題は注視して行かないといけないと思います。
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