梅雨が明け、汗ばむ陽気になりました。
夏場は汗をかくと、金属アレルギーのある方は肌トラブルが起きやすいので注意が必要です。
金属アレルギーが起きる要因として、 人の免疫反応と、金属のイオン化傾向があります。
まず、人の免疫反応では、 人体に異物が侵入した際、排除しようとする働きによってアレルギー反応を起こします。 金属アレルギーの場合、汗などにわずかに溶けたイオン化した金属が、 人が本来持つタンパク質と結合し、アレルゲンとなるタンパク質に変質することでアレルギー反応が現れます。
イオン化傾向とは、金属の水溶液中での「陽イオン」のなりやすさを表し、 傾向が高いと汗や体液などに溶け出しやすい金属であるといえます。
金属アレルギーの中で特に原因とされる三種類が、 「ニッケル」、「コバルト」、「クロム」です。
ニッケルはアクセサリーのメッキの下地や、合金に使われていることが多いので、 注意が必要です。
また、ニッケルに比べ、イオン化傾向の低いプラチナやゴールドは、アレルギー反応が起こりにくいですが、 割金のパラジウムや銅に反応が出る場合もあります。
心配な方や、アレルギー反応が起きた方は、 専門医のもとでパッチテスト等で原因を調べることができます。
最近はアクセサリー用のアレルギーの起こりにくい素材として、 純度の高いチタンやステンレスなどの商品も出てきており、選択肢も増えてきています。。 アクセサリーにおいて、特に長く身に着けるものは見た目も重要ですが、 素材で選ぶことも大事ですね。
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