2023年02月

コンチョとは?


コンチョとは簡単に言うと「ボタン」のことですが、主にファションの飾りボタンのことを指します。
財布や鞄、洋服のボタンなどで目にする機会が多いですね。
素材もさまざまな物がありまして、シルバー製、真鍮製、プラスチック製、コインなどがあります。形も色々ありますが主に丸い形状の物が多いです。
ルーツとしてはアメリカの原住民であるインディアンが作り始めたのが発祥とされています。
代表的なのはやはりシルバーを使ったコンチョになりますが、インディアンが原点ということでクロスやユリなどを施した古典的なデザインが多く見られます。
最近では、シルバーの土台に本物の石などを扱ったストーンコンチョなどもあり、ターコイズなどが人気があります。
コインを使ったコインコンチョも人気があり、アメリカやヨーロッパなどのオールドコイン(今では生産されていない物)を実際に曲げてコンチョにした物もビンテージ感があり非常に魅力があります。
コンチョは付け替えられるものも結構あるので、自分で色々アレンジができるのでそれも楽しみの一つではないでしょうか。

(2023.2.17[Fri])

サイズ直し

サイズ直しをした際に真円にならないリングがあります。
石座から肩にかけてが幅広く華奢な造りのものや、石座部分の地金が分厚かったり裏抜きによって薄いデザインも真円に出来ないことがあります。
真円でないリングはサイズ棒で真上から見た時に棒とリングの石座部分との間に隙間が出来ます。
これを無理矢理サイズ棒に沿わせるように押し込むとリングが破損する場合があります。

レール留めされたハーフサークルのリングも石同士の間に隙間が無いものは真円を欠く場合があります。
石と石の間に隙間があれば真円に近い状態でサイズ調整することが可能ですが、石同士がピッタリくっつきあった状態のレール留めは負荷が掛かると石同士がぶつかり合って欠けてしまいます。
こういったリングは石座部分には極力負担をかけないように作業しないといけません。腕の部分〜リング後方のみの範囲で指定されたサイズを出していきます。
木槌で叩くことが難しいものは開きヤットコや、挟む部分が樹脂でできたヤットコで調整すれば内側にキズが少なく済みます。

また石座下に浮きがあるリングはサイズ棒に入れた時に多少のカタつきが生じやすいので、軽く叩いて調節するか内側のサイズ棒が当たってキズになっている部分を中心に削っていくなどして微調整を重ねる必要があります。

(2023.2.2[Thu])


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